【定 義】 変形を加えた後、温度を変えると、変形前の形状に戻る性質を持つ合金。
【解 説】 形状記憶の性質を示す合金として、Ti-Ni合金、Au-Cd合金、Ag-Cd合金、Cu-Au-Zn合金等が知られている。 形状記憶合金は、金属としての性質と、形状が元に戻る際に生ずる大きな力と大きな変位を利用して、アクチュエータ兼構造材として使用される。 マイクロ領域では、スケール効果により、熱容量と表面からの放熱量の比が減少し、通常問題となる形状記憶合金アクチュエータの応答性が改善される。 このため、マイクロマシンに向く材料およびアクチュエータの一つとして期待されている。 また、スパッタリングにより作製された形状記憶合金薄膜を用いたマイクロアクチュエータの研究も進められている。
【参考資料】 (1)(2)(3)(4)(5)(6)
【関連用語】 スケール効果、 能動カテーテル、 マイクログリッパ