【定 義】 微小な対象物を把持するための機械要素。
【解 説】 マイクログリッパには二つの位置づけがある。 マイクロマシンを組み立てるツールとしての位置づけと、マイクロロボット等の手としての位置づけである。 いずれの場合でも、対象物をつかむための指とそれを動かすアクチュエータを有しており、組み立てのツールとしてのマイクログリッパは、マイクロロボットの手として用いられる物に比べて、機構の大きさは大きいが精密な制御が必要とされる。 マイクログリッパの機能は単に対象物を把持するだけなので、多自由度のハンドリングのためには適当なマニピュレータと組み合わせることが必要である。 マイクログリッパ等を用いる接触式ハンドリングをレーザ光等を利用した非接触式と比較した場合、対象物の姿勢の制御は容易であるが、対象物の大きさが数十マイクロメートル程度以下になるとマイクログリッパの指と対象物の間に働く表面間力のために、対象物の操作が困難になる。
【参考資料】 (2)(4)(5)(6)
【関連用語】 マイクロマニピュレータ