【定 義】 細い透明の、ガラスや合成樹脂でつくられ、情報信号や光像、あるいは光エネルギーを伝搬する単繊維あるいはファイバ。
【解 説】 光ファイバはコアとこれを同心円状に囲むクラッドから構成される。 コアの屈折率はクラッドの屈折率よりわずかに大きい。 屈折率の高い材料が屈折率の低い材料に囲まれているとき、光は屈折率の高い材料内に閉じ込められて進行するという光導波作用があり、光ファイバはこの導波作用を利用している。 石英、多成分系ガラス、MMA樹脂(メタクリル酸メチルエステル)を原料としてCVD法で製造される。 光ファイバは細径、軽量、可とう性、無誘導性、低損失性などの特徴があり、情報信号、光像、光エネルギーの伝送に用いられる。 またファイバ自体は、温度、圧力、電界、磁界などのセンサとしても利用されている。 直径数μmの光ファイバを2000本束ねた外径0. 2mmのイメージファイバスコープが実現している。 また光ファイバにより局所的に高エネルギーを供給できるので、レーザ導光用ファイバとして光駆動型マイクロポンプへの応用や、医療の分野では患部にレーザを照射し、組織を凝固させる侵襲の少ない外科手術に利用されている。
【参考資料】 (2)(4)(49)
【関連用語】 イメージガイド、 ファイバー内視鏡、 カテーテル、 光ファイバセンサ