【定 義】 バクテリアの鞭毛を駆動するモータ。
【解 説】 バクテリアの鞭毛回転のためのエネルギー源は、細胞内外における水素イオン濃度の電気化学的ポテンシャル差である。 回転部は生物界で唯一の回転運動器官として、世界最小のモータを構成する。 その構造は、繊維、フック、基部体からなる化学的モータである。 モータの回転は、細胞の外から内への水素イオンの流れによって生じていると考えられるが、イオンの流れを回転に変換する機構は明らかになっていない。
【参考資料】
【関連用語】 高分子アクチュエータ、 化学的ベアリング、 メカノケミカルアクチュエータ