【定 義】 弾性振動としての超音波振動を利用したモータ。
【解 説】 超音波モータは、ロータにステータを押し付け超音波振動を機械的出力に変換する構造であり、 1)構造が簡単で小型軽量化が容易、 2)低速域で大きなトルクが取り出せるためダイレクトドライブ化が可能、 3)単位重量当たりの出力が大きい、 4)応答性がよい、 5)制御性がよい、 6)電源off時に自己保持力によりロータ位置を維持できる、 7)磁気ノイズが出ない、等の特徴がある。 一方、ステータとロータ間に摩擦・摩耗が生じる問題がある。 また、定在波形と進行波形の駆動方式があり、前者はエネルギー変換効率が高く、後者は正逆回転が可能でより制御性に優れている。 一般に、ダイレクトドライブで低速高トルク特性が要求される用途に用いられる。
【参考資料】 (4)(6)(8)(14)(15)
【関連用語】 圧電リニアアクチュエータ、 圧電素子