【定 義】 マイクロとマクロの中間のメソスコピックな領域を取り扱うトライボロジー。
【解 説】 トライボロジーとは、マクロな世界での摩擦や摩耗を扱う学問分野である。 一方、マイクロトライボロジーにおいては、原子・分子の尺度でトライボロジー現象を明らかにすること、および摩擦や摩耗を定量化することは、いずれも重要な研究課題である。 相対運動を行う両表面が生じさせるマクロな特徴に着目し、その発生領域にまでさかのぼると、その特徴を生じさせている最小単位に到達する。 しかし、それ以上細かくしていくと、その特徴が失われてしまう限界も存在する。 サブナノメータのスケールである原子をいくつも寄せ合わせ、メソスコピックなスケールにしてトライボロジー現象を考えることにより、マイクロとマクロの間をつなぐ新しい展開が図れると考えられる。
【参考資料】 (34)
【関連用語】 マイクロトライボロジー