【定 義】 ピンホールを通して、試料にきわめて近接したところから超音波の放射強度を計測し、このピンホールをラスタ走査することで分解能の高い音響画像を得る顕微鏡。
【解 説】 近視野顕微鏡の一種である。 走査近視野超音波顕微鏡とも呼ばれる。 近視野超音波顕微鏡では信号源に超音波を用いることで試料内部の音響相互作用像を得ることができる。 微小のピンホールを用いることで音波でもマイクロメートル以下の分解能を持たせることが可能で、現在の横分解能は0.1μm程度である。 ピンホールを微小化すると得られる信号は弱くなるため、分解能の向上のためには感度の高い受信器が必要となる。
【参考資料】 (1)(28)
【関連用語】 走査トンネル顕微鏡(STM)