【定 義】 Scanning Tunneling Spectroscopyの略語。 走査トンネル分光法。 走査トンネル顕微鏡の走査探針の先端と試料面の間に流れるトンネル電流の特性から表面の電子状態を調べる方法。
【解 説】 走査トンネル顕微鏡の電流特性の測定の仕方はいくつかの方法が開発されている。 代表的なものには探針に対する試料のバイアス電圧を正負二通りに設定し、それぞれの電圧で一回走査を行う両極性トンネル電子映像法と、走査線上の各画素で針の動きを止め、その間に電圧を変化させて各画素での電流ー電圧特性を測定する電流映像型トンネル電子分光法がある。 いずれの方法も試料面上での電子状態を高分解能で描き出すことができる。 超伝導体等の研究に威力を発揮している。
【参考資料】 (4)(27)
【関連用語】 走査トンネル顕微鏡(STM)