MicroNano Monthly

[No.2013-11] 2013年11月22日発行


ニ ュ ー ス 目 次  
    
第21回MEMS講習会を開催(10/28)
ナノ・マイクロビジネス展に向けて概要説明会・ビジネスフォーラム開催の報告(10/31)
「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポにBEANSパテントショップ、MNOIC、MemsONEが出展(11/1)
MEMS欧州産業技術調査(9/30-10/11)報告その2(セミコンヨーロッパ及び国際MEMS/MST産業化フォーラム)
GSNの活動から(ECTC 2013、IEEE SENSORS2013、「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウム)
   
2014年のナノ・マイクロビジネス展は4月にパシフィコ横浜で開催
マイクロナノイノベーター人材育成セミナー
MEMS協議会海外アフリエート開催のイベント
主要なMEMS関連国際会議
 
経済・政策動向トピックス
 
 
  
ニ ュ ー ス 本 文


 第21回MEMS講習会を開催(10/28)

 2013年10月28日に一般財団法人マイクロマシンセンター(MMC)新テクノサロンにて第21回MEMS講習会「製造業における製造装置・設備のためのMEMSセンサとセンサネットワーク、それらを用いたモニタリングとメンテナンスの現状、課題とセンサへの期待」を開催致しました。
 産総研・前田龍太郎氏の「製造のグリーン化と強靭化を目指すセンサネット技術」、ミニマルファブ技術研究組合・原史朗氏の「生産革新としてのミニマルファブ ~ 概念と開発状況、センサー等デバイス生産への可能性」、オムロン(株)・積知範氏の「工場設備のモニタリングのためのセンサ、センサーネットワークの現状、課題とその将来」、横河電機(株)・磯崎克己氏の「製造プロセス管理・制御におけるセンサ、センサネットワークの現状、課題とその将来」、(株)ティ・ディ・シー・赤羽優子さんの「精密機械加工技術のMEMS応用への期待」、みずほ情報総研(株)・岩崎拓也氏の「シミュレーションツールを駆使したCO2見える化の現状、およびセンサネットワークにおけるビッグデータ処理」、(株)東芝・浅井知氏の「溶接自動化システムにおけるモニタリングの現状、課題と将来」という講演が行われました。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2013/11/mems20131028-5a.html

  ナノ・マイクロビジネス展に向けてビジネスフォーラム開催の報告(10/31)

 「ナノ・マイクロ ビジネス展/ROBOTECH」は、MEMS、超精密・微細加工、ナノテク、バイオと応用システム、ロボット技術を産業に結びつけるビジネスプラットフォームとして、2014年4月23日(水)~25日(金)パシフィコ横浜での開催に向けて出展募集を開始しております。
 www.micromachine.jp
 さて、昨今、社会インフラの課題に対してのセンサー・システムへの機運が高まってきていることから、「ビジネスフォーラム・本見本市概要説明会」を10月31日に開催し、100名近くのご参加を頂きました。
 その様子は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2013/11/post-9d7c.html

  「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポにBEANSパテントショップ、MNOIC、MemsONEが出展(11/5-7)

 第30回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウムが、2013年11月5日から11月7日の会期で、仙台市・仙台国際センターで開催され、一般財団法人マイクロマシンセンターではMEMS協議会・MNOIC事業、BEANSパテントショップおよびMemsONEの技術展示を行いました。シンポジウムの参加者は毎年増加しており、今回は700名の参加がありました。
 その様子は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2013/11/beansmnoicmemso.html

 MEMS欧州産業技術調査(9/30-10/11)報告その2(セミコンヨーロッパ及び国際MEMS/MST産業化フォーラム)

 2013年10月8日から10日まで、ドイツ・ドレスデンで開催されたセミコンユーロに参加しました。ドレスデン(Dresden)はドイツの東の端、ザクセン州の州都ですが、この地域はSiliconSaxonyとも呼ばれ、多数の電子デバイス製造拠点やMEMS・マイクロシステム関連の研究所があります。併設されている「国際MEMS/MST産業化フォーラム」は、世界有数の企業や専門企業、および産業技術を主体とする研究所から最先端のデバイス、MEMSを支える最先端の装置や材料技術、世界中のMEMS産業動向調査等が発表され、2日間で全容を理解できるフォーラムです。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2013/11/memsmst-98be.html
 

 GSNの活動から

ECTC 2013 (IEEE the 63rd Electronic Components and Technology Conference 2013)参加報告
NMEMS活動成果を発表するとともに、実装技術を使ったセンサデバイス製作の為の最新情報を入手を目的として、MEMS・実装デバイス世界最大の国際学会ECTC 2013(米国)に参加した。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://gsnpj.blogspot.jp/2013/10/ectc-2013-ieee-63rd-electronic.html
 
IEEE SENSORS2013参加報告
 IEEE SENSORSは世界のセンサー・MEMS専門家が多く集まるの学会である。センサーならびに関連分野(材料、システム、応用)に関する世界最大規模の国際会議であり、欧州/アフリカ、アジア/太平洋地域, アメリカの3地域の持ち回りで毎年開催されている。今年は、その12回目の開催として11月4日から6日の3日間、アメリカのボルチモアに開催された。本プロジェクトの成果である3X3mm角温湿度センサ端末を評価・機能検証に関する発表を行った。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://gsnpj.blogspot.jp/2013/11/ieee-sensors2013.html
 
第30回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウム参加報告
 2013年11月5日~7日にかけて、第30回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウムが仙台で開催されました。このシンポジウムに、研究開発項目①「グリーンMEMSセンサの開発」に関連した研究発表及び、本プロジェクトに関係した技術の情報収集を行い、今後の研究へ反映することを目的として参加してきました。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://gsnpj.blogspot.jp/2013/11/30.html

 


 2014年のナノ・マイクロビジネス展は4月にパシフィコ横浜で開催

 「マイクロマシン/MEMS展」から名称変更した「ナノ・マイクロ ビジネス展」は2014年に開催時期と場所を変更して実施します。
開催期日:    2014年4月23日(水)~25日(金)
場所:       パシフィコ横浜
主催:       一般財団法人マイクロマシンセンター
オーガナイザー: メサゴ・メッセフランクフルト株式会社

 また、レーザーと光学技術の総合展示会「OPIE(OPTICS & PHOTONICS International Exhibition)」と同時開催となります。

 開催準備状況は随時ブログ「MEMSの波」等でお知らせしてまいります。皆様のご出展、ご来場をお待ちしております。 
 開催要領の詳細は以下のURLを参照ください。
 http://www.micromachine.jp/
 

 マイクロナノイノベーター人財育成セミナー

(1) MemsONE講習会 
MemsONEはMEMSの設計や解析を支援するシステムです(詳細はこちら)。
 MemsONEに係る講習会には、従来より実施している「MemsONE実習講座」と、昨年度より開始した人材育成用の「MEMS設計解析基礎実習」があります。「MemsONE実習講座」は、MemsONEユーザに対して操作方法や手順を指導するもので、「MEMS設計解析基礎実習」は技術者が解析ツールを活用する際の活用方法・手順・留意点等の基礎的な知識習得を支援するものです。これらの講習会は、どちらも実際にパソコン上でMemsONEを使用して操作演習を行う方式の講習会です。
 開催スケジュールと参加申込についてはこちらを参照ください。
 

(2) MEMS講習会
  MEMS産業の裾野を広げ、その発展を促進するために、設定した分野において開発に携わっておられる方々をお招きし、最新動向を広く紹介していただきます。
 第21回はMEMS講習会は以下の要領で開催しました。
 ■ テーマ: 「製造業における製造装置・設備のためのMEMSセンサとセンサネットワーク、それらを用いたモニタリングとメンテナンスの現状、課題とセンサへの期待」
 ■ 日時: 平成25年10月28日(月)14:00~17:30 交流会 ~19:00
 ■ 場所: 一般財団法人マイクロマシンセンター・新テクノサロン
 ■ 参加費: 一般 5,000円/ 賛助会員・MEMS協議会メンバー 2,000円
 当日の様子は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2013/11/mems20131028-5a.html
 

(3) マイクロナノ先端技術交流会
 産学交流を図ることを目的に、毎回大学等において先端的な研究に従事する方々を講師としてお招き、交流の機会を設けています。
  第24回先端技術交流会は以下の要領で開催します。
■ テーマ:3次元光加工・精密造形技術の最前線
■ 日時: 平成25年12月3日(火)14:00~16:50 懇親会 ~18:00
■ 場所: 一般財団法人マイクロマシンセンター・新テクノサロン
■ 参加費:一般5,000円/賛助会員・MEMS協議会メンバー2,000円
 プログラムの詳細、申し込みは
 ../../business/kouryuukai/kouryu-annai/
 

(4) 海外調査報告会
 マイクロマシンセンターが毎年実施している海外調査の報告会です。欧米の研究機関や企業の最新研究開発動向を報告します。具体的なスケジュールが決まりましたら改めてご案内いたします。
 

(5) MNOIC実習講座
 MNOIC(マイクロナノ・オープンイノベーションセンター)において最先端のMEMS製造・検査機器を使用する実習講座です。
 開催スケジュールと参加申し込みはこちらを参照ください
 

(6)UMEMSME-MNOIC連携セミナー
  マイクロナノ人材育成を目的として、マイクロマシンセンターと産業技術総合研究所の共催でセミナーを開催しています。具体的なスケジュールが決まりましたら改めてご案内いたします。
 

(7)その他
 MEMSパークコンソーシアム
 基礎講座:  東北大学のインターネットスクール(ISTU)を活用し、e-learningによりMEMS開発に必要な企画、設計、試作、評価にかかる基礎知識を習得することができる講座です。受講料:無料 申込:随時
 MEMS集中講義:  MEMS技術の基礎的知識から各種分野のアプリケーションの応用展開まで、様々な角度からMEMS技術を収集
 試作実習:  受講生に課題(試作を希望するMEMSデバイス)を持ち込んでいただき、4インチのプロセスラインを利用してマンツーマンに近い指導で装置の原理・使い方・プロセスのノウハウを学習し、「設計→試作→評価→発表」に取り組むことにより、MEMS開発者として必要な技術を体系的に習得していただきます。
 問い合わせは事務局まで [email protected] http://www.memspc.jp

 MEMS協議会海外アフィリエート関係のイベント

フランス CEA Leti 関連イベント
 NanoH2
 Dec.4.2013 Minatec, Grenoble, France
 URL
 
米国MEMS Industry Group関連イベント
 2013 International CES
 http://www.memsindustrygroup.org/i4a/pages/index.cfm?pageid=4182
 Jan 7-10, 2014 Las Vegas Convention Center, Las Vegas, NV, USA
 
 MEMS Executive Congress EU 2014
 March 11, 2014 Munich, Germany
 
 MEMS Industry Group Conference Japan 2014
 April 24, 2014, Tokyo, Japan, Kokusai Fashion Center (KFC) Hall
 https://www.etouches.com/ehome/index.php?eventid=73231&
 
◆ IMEC 関連イベント
 Smart Systems Industry Summit 2013
 URL
 Dec.4, 2013 Lamot Conference Center, Van Beethovenstraat 8-10
 B – 2800 Mechelen, Belgium
 
 IMEC TECHNOLOGY FORUM 2014 KOREA
 http://www2.imec.be/be_en/events/itfkorea2014.html
 Feb.11, 2014 Coex Intercontinental Hotel, Seoul, Korea
 
MANCEF 関連イベント 
 mAm2014 (The Micronarc Alpine Meeting 2014)
 Jan 19-21, 2014 Villars-sur-ollon
 http://mam2014.ch/index.php
 

 主要なMEMS関連国際会議

  Micromachine Summit
   日程:2014年4月28-30日
   場所:ブラジル・サンパウロ
   URL:
 

  MIGミーティング
   日程:2013年11月6日-8日
   場所:ナパバレー/カリフォルニア、アメリカ
 

  MEMS2014
   日程:2014年1月26日~30日
   場所:サンフランシスコ、アメリカ
   URL:http://www.mems2014.org/
 

  Transducers’2015
   日程:2015年6月21日~25日
   場所:Anchorage, Alaska, USA
   URL:http://transducers2015.org/
 

  APCOT2014
   日程:2014年7月
   場所:Daegu, Korea
 

  MicroTAS 2014
   日程:2014年10月26日~10月30日
   場所:サンアントニオ、アメリカ
   URL: http://www.microtas2014.org/

 


 
 本項は、マイクロマシン/MEMSを取り巻く経済・政策動向のトピックを、いろいろな観点からとらえて発信しています。
 
1、 アジア新興国の経済成長は高い伸びと予想、OECD
 OECD(経済協力開発機構)は、10月8日、アジア新興国の中期的な経済見通しを公表しました。
 それによりますと、アジア新興国の2012年の経済成長率は+6.5%でしたが、2018年の成長率は+6.9%と予測しています。また、2014年~2018年の平均の成長率は6.9%としています。
 国別に見ますと、中国は2012年の成長率は7.8%でしたが、2018年は7.5%、2014~2018年の平均は7.7%としています。インドは、2012年の成長率は3.7%でしたが、2018年は6.1%、2014から2018年の平均の成長率は5.9%としています。
 参考:http://www.oecd.org/newsroom/seaopr.htm
 
2、 上半期の貿易赤字、過去最大
 財務省は、10月21日、平成25年度上半期(4~9月期)の貿易統計(速報)を公表しました。
 この期間における貿易収支(輸出-輸入)は、4兆9892億円の赤字でした。半期ベースの赤字幅は過去最大となりました。赤字は5期連続です。
 この内、輸出額は35.3兆円であり対前年同期比で+10%となっています。輸出が増加した主な品目は、自動車(対前年同期比+15%)、有機化合物(同+46%)、鉱物性燃料(同+53%)等となっています。
 また、この期間の輸入額は40.3兆円であり、対前年同期比で+14%となっています。対前年同期比で輸入が増加した主な品目は、原粗油(+10%)、半導体等電子部品(+43%)、液化天然ガス(+12%)等となっています。
 参考:http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/gaiyo2013_4-9.pdf
 
3、月例経済報告(10月24日)
 内閣府は、10月24日、月例経済報告を発表しました。
 10月の月例経済報告では景気の基調判断について、「景気は、穏かに回復しつつある」としています。基調判断については、前月の判断を据え置きました。
「先行きについては、輸出が持ち直し、各種政策の効果が実現するなかで、家計所得や投資の増加傾向が続き、景気回復の動きが確かなものになると期待される。ただし、海外景気の下振れが、引き続き我が国の景気を下押しするリスクとなっている。」としています。
また、「政府は、大震災からの復興を加速させるとともに、デフレからの早期脱却と経済再生の実現に向けて全力で取り組む。このため、「経済財政運営と改革の基本方針」に基づき経済財政運営を進めるとともに、「日本再興戦略」の実行を加速化し、強化する。また、経済の好循環の実現に向け、「経済の好循環に向けた政労使会議」を9月20日に立ち上げた。さらに、10月1日に、「消費税率及び地方消費税率の引き上げとそれに伴う対応について」を閣議決定した。
日本銀行には、2%の物価安定目標をできるだけ早期に実現することを期待する。」としています。
 参考:http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2013/1024getsurei/main.pdf
 
4、9月の消費者物価、4カ月連続で上昇
 総務省は、10月25日、全国の消費者物価指数を公表しました。
 それによりますと、生鮮食料品を除く9月の全国の消費者物価は、対前年同月比で+0.7%の上昇となりました。これで、4カ月連続で対前年同月比で上昇したことになります。
 対前年比で上昇した主な品目は、電気代(+8%)、ガソリン(+9%)等となっています。
 参考:http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
 
5、9月の失業率は低下

 総務省は、10月29日、9月の「労働力調査」の結果を公表しました。
 それによりますと、9月の完全失業率(季節調整値)は4.0%であり、前月に比べて0.1ポイント低下(改善)しました。改善は2カ月ぶりとなります。
 また、同日、厚生労働省は9月の「一般職業紹介状況」を公表しました。それによりますと、9月の有効求人倍率は0.95倍であり、前月と同じでした。
 参考:URL1  URL2
 
6、9月の消費支出、増加
 総務省は、10月29日、9月分の「家計調査報告(2人以上の世帯)」(速報値)を公表しました。
 それによりますと、2人以上の世帯の9月の消費支出は1世帯当たり28.0万円でした。これは、前年同月比で実質3.7%の増加です。名目では5.2%増加しています。前年同月比を上回るのは2カ月ぶりです。
 増加した主な項目は、光熱・水道費(前年同月比で実質+9%)、被服および履物(同+9%)、教育費(同+39%)、交通・通信費(同+7%)等となっています。
 参考:http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_mr.pdf
 
7、経済産業省の主な経済指標(鉱工業指標調査:2013年9月速報分:2013年10月30日)
 経済産業省は、商鉱工業及びサービス業など幅広い分野にわたって統計調査を実施しており、それらの調査分析結果について取りまとめた統計をホームページ上に公表しています。これは鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在庫に係る諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の生産能力の動向、生産の先行き2カ月の予測の把握を行うものです。9月分の概要(速報)は以下の通りです。
 -生産は持ち直しの動きで推移―
 ・今月は、生産、出荷が上昇、在庫、在庫率は低下であった。
 ・製造工業生産予測調査によると、10月上昇の後、11月は低下を予測している。
 ・総じて見れば、生産は持ち直しの動きで推移している。
9月の生産・出荷・在庫動向
(1) 生産
 9月の生産は、前月比1.5%の上昇と2カ月ぶりの上昇 (前年同月比は5.4%の上昇)となり、指数水準は98.5(季節調整済)となった。生産の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業等であった。品目別にみると、普通乗用車、アクティブ型液晶素子(中・小型)、小型乗用車の順に上昇に寄与している。
(2) 出荷
 9月の出荷は、前月比1.6%の上昇と2カ月ぶりの上昇(前年同月比は4.7%の上昇)となり、指数水準は97.0 (季節調整済)となった。出荷の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、石油・石炭製品工業、情報通信機械工業等であった。
(3)在庫
 月の在庫は、前月比▲0.2%の低下と2カ月連続の低下(前年同月比は▲3.5%の低下)となり、指数水準は108.3(季節調整済み)となった。在庫の低下に寄与した業種は石油・石炭製品工業、鉄鋼業、電機械工業等であった。
 9月の在庫率は、前月比▲2.0%の低下と2カ月ぶりの低下(前年同月比は▲7.0%の低下)となり、指数水準は110.2(季節調整済み)となった。
製造工業生産予測調査
 製造工業生産予測調査によると、10月は前月比4.7%の上昇、11月は同▲1.2%の低下を予想している。10月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、情報通信機械工業、電気機械工業等による。11月の低下は、はん用・生産用・業務用機械工業、電気機械工業、情報通信機械工業等による。9月の実現率は▲1.4%、10月の予測修正率は0.7%となった。
 参考:http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
 
8、給与総額、3カ月ぶり増
 厚生労働省は、10月31日、9月分の「毎月勤労統計調査」(速報)を公表しました。調査は、従業員が5人以上の事業所が対象です。
 それによりますと、9月の現金給与総額は26万5,376円でした。これは、前年同月比で+0.1%増の値です。対前年同月比でプラスとなるのは3カ月ぶりです。これは、残業代などの「所定外給与」が対前年同月比で+3.5%増加し、1万8,542円となったことが主な要因です。
 また、同時に2013年の夏のボーナスについても発表しました。夏のボーナスは、35万9,317円であり、対前年比で+0.3%の増でした。夏のボーナスが、対前年度比で増となるのは3年ぶりとなります。
 参考:URL
 
9、グローバル特許ハイウエイが開始
 経済産業省は、11月1日、12カ国・地域の知的財産庁との間において、「グローバル特許審査ハイウエイ」を2014年1月から開始することについて合意したことを発表しました。
 これまで我が国の特許庁は、30カ国・地域との間で「特許審査ハイウエイ」を締結してきましたが、国によって制度の枠組みが異なっていたため、制度の複雑性が増してきました。このため、今回は12カ国・地域との間で制度を共通化した「グローバル特許審査ハイウエイ」を開始し、利便性を増す制度としたものです。
 12カ国・地域は、米国、韓国、英国、デンマーク、フィンランド、ロシア、カナダ、スペイン、北欧特許庁、ノルウエー、ポルトガル、豪州です。
 参考:URL
 
10、EUの2014年の経済成長率予測は据え置き
 EU(欧州委員会)は、11月5日、EUの成長率予測を公表しました。今回の予測は前回の5月の予測を修正したものです。
 それによりますと、EUの2014年の経済成長率予測は+1.4%と予測しています。これは、前回5月の予測値と同じです。
 国別に見ますと、ドイツが+1.7%(前回5月の予測から▲0.1%下方修正)、フランスが+0.9%(同▲0.2%の下方修正)、イタリアが+0.7%(前回と同じ)、スペインが+0.5%(同▲0.4%の下方修正)等となっています。
 また、2013年の成長予測は0.0%としました。これは、前回5月の予測から+0.1%上方修正したものです。
 2015年の成長予測は+1.9%としました。2015年の予測は今回初めて公表しました。
 参考:http://europa.eu/rapid/press-release_IP-13-1025_en.htm
 

 



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