MMC-MIF-BEANS Monthly

[No.2012-11] 2012年11月15日発行


ニ ュ ー ス 目 次  
    
2013年ナノ・マイクロビジネス展開催のご案内と出展のお願いについて
IEC/TC47/SC47F meeting開催される(10/22-26)
米国MEMS産業動向調査(10/31-11/11)報告その1 ミシガン大学WIMS訪問 
ナノマイクロ領域での欧州産業技術調査(10/1-13)報告その2
「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポにMNOIC出展(10/22-24)
BEANSの活動から(NNT2012、Micro TAS、センサシンポ、NANO2012参加報告)
  GSNの活動から(センサシンポ、MNE2012参加報告)
   
MemsONE講習会
マイクロナノ人材育成プログラム
  UMEMSME-MNOICセミナー
MEMS協議会アフリエート開催のイベント
主要なMEMS関連国際会議
 
経済・政策動向トピックス
 
  
ニ ュ ー ス 本 文


 2013年ナノ・マイクロビジネス展開催のご案内と出展のお願いについて

 毎年7月に日本で開かれる世界最大規模のMEMS関連イベントである「マイクロナノ」は、「ナノ・マイクロ ビジネス展」と改称し、内容もリニューアルします。
 ナノ・マイクロ分野における微細加工技術、デバイス、ソリューションが集積する専門見本市として改めて位置付け、本分野の活発なビジネスマッチングも支援してまいります。併せて、未来ビジネスの核となる先端技術の紹介や、ナノ・マイクロ分野の産学連携の場としてますます内容の充実を図ります。
 また、2013年ナノ・マイクロビジネス展は、中心イベントとなる展示会に加え、各種シンポジウムやセミナーなどのサテライトイベントも開催すると共に、前回に引き続きROBOTECH(次世代ロボット製造技術展)を併催します。
 
 開催期日:    2013年7月3日(水)~5日(金)
 場所:      東京ビッグサイト 東ホール
 主催:      一般財団法人マイクロマシンセンター
 オーガナイザー: メサゴ・メッセフランクフルト株式会社
 
 皆様におかれましては、本分野の関係者が1万人以上も足を運ぶ、訴求効果の大きいイベントでもあり、貴社等の最新の技術や新製品発表の場として、ぜひご出展の検討を頂きたく、よろしくお願いいたします。
 
 詳細は以下のURLを参照ください。
http://www.micromachine.jp/
 

 IEC/TC47/SC47F meeting開催される(10/22-26)

 MEMSに関する国際規格はIEC/TC47傘下のSC47Fが担当していますが、SC47Fを含むTC47全体の会議が10月22日から26日まで韓国・済州島で開催されました。IECの会議は毎年秋に開催されますが(2012年はノルウェー)、今年はTC47は招致TCではなかったため、独自の会議が行われました。
 
詳細は以下のブログを参照ください。
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/10/iectc47sc47f-me.html   
 

 米国MEMS産業動向調査(10/31-11/11)報告その1 ミシガン大学WIMS訪問

  米国MEMS産業動向調査を目的として2012年11月2日にMEMS産業ミシガン大学WIMS(Wireless Integrated MicroSensing & Systems)を訪問しましたので、調査内容を報告いたします。
 米国のMEMS産業の現況に関し、大手企業は引き続き好調を維持し、キラーアプリを目指して多くのファブレスベンチャー企業が今も続々と誕生しています。これらの好業績をサポートするのが米国の大学のMEMS研究機関で、大学でありながら本格的なMEMS試作ラインを備え、研究開発からプロトタイプ試作まで幅広くサポートできることを特徴としています。その中でもミシガン大学WIMSはすべての面で大規模にMEMSの研究開発を進めている代表的な大学です。今回は、研究開発の方向性、企業サポートのシステムについてヒヤリングを行ってきました。 
 
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/11/memswims-e0d5.html

 ナノマイクロ領域での欧州産業技術調査報告(10/1-13)その2

 2012年10月8日から11日まで、ドイツ・ドレスデンで開催されたセミコンユーロに参加しました。ドレスデン(Dresden)はドイツの東の端、ザクセン州の州都ですが、この地域はSiliconSaxonyとも呼ばれ、キマンダ社、GLOBALFOUNDRIES (グローバルファウンドリーズ)社などの電子デバイス製造拠点や、多数のマイクロエレクトロニクス関連の研究所があります。昨年も同じイベントに参加しましたが、併設されている「国際MEMS/MST産業化フォーラム」は、世界有数の企業や専門企業、および産業技術を主体とする研究所から実用化が始まろうとしている最先端のデバイス、MEMSを支える最先端の装置や材料技術、世界中のMEMS産業動向調査等が2日間で全容を理解できるフォーラムです。
 
 以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/11/memsmst-d434.html

 「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウムにMNOIC出展(10/22-24)

 電気学会センサ・ マイクロマシン部門(E部門)がその部門大会として主催する第29回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウム(2012年10月22~24日、福岡県北九州市・北九州国際会議場および西日本総合展示場)にてMNOICの展示を行いました。MNOICはTIA(つくばイノベーションアリーナ)の集積マイクロシステム研究センターの最先端8/12インチMEMS研究施設を用いて技術開発の研究支援を行うもので、既にMEMS産業に参入している企業の(特に先端装置を用いた)支援から、研究・試作装置を持たない企業やベンチャーへの研究支援を通じて、MEMSの産業化に寄与できるものと考えています。
 
  詳細は以下のブログを参照ください。
  http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/11/29mnoic-f12c.html

 BEANSの活動から

 NNT2012参加報告
  BEANSプロジェクトの研究開発成果の一つとして、様々な形状のマイクロハイブリッドパターンを有するシームレス円筒モールドを用いて、繊維状基材に20m/minの送り速度で高速、且つ連続に熱インプリントする技術を開発しました。この成果を、10月24日から10月26日まで米国カリフォルニア州のナパで開催されたThe 11th International Conference on Nanoimprint and Nanoprint Technology (NNT 2012)にて発表しました。NNTはナノインプリントに関する最新の科学技術の成果が紹介される場で、次世代の半導体製造技術として現時点での到達技術水準や、幅広い応用展開について議論されます。
  詳細は以下のブログを参照ください。
  http://beanspj.cocolog-nifty.com/tech/2012/11/beansnnt2012-5a.html
 
 Micro TAS2012参加報告(10/28-11/1)
  MEMS関連の最新研究動向の情報収集を行うことを目的に、2012年10月28日(日)から11月1日(木)の5日間の日程で、沖縄コンベンションセンター(沖縄県・宜野湾市)で開催されたμTAS2012に参加しました。
 本会議は、細胞やDNAをはじめとする様々な生化学分析に必要な機能を、微細加工技術を用いて微小なチップ上に集約したデバイスであるμTAS(Micro-Total Analysis Systems)に関連する技術を中心として、材料・プロセス制御、分析等といった要素技術からデバイス・システム設計といった応用までの幅広いフェーズに渡り、最新の研究状況の報告が行われ、議論が行われる場となっています。
  詳細は以下のブログを参照ください。
  http://beanspj.cocolog-nifty.com/tech/2012/11/microtas2012-ba.html
 
 「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウム参加報告(10/22-24)
 
 マイクロマシン・ナノ分野の研究動向に関する情報収集を目的として、2012年10月22日(月)から10月24日(水)の3日間の日程で、北九州国際会議場および西日本総合展示場(福岡県北九州市)にて開催された電気学会センサ・マイクロマシン部門主催 第29回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウムに参加しました。
 本シンポジウムは、第4回「マイクロ・ナノ工学シンポジウム」(日本機械学会マイクロ・ナノ工学部門主催)、第4回「集積化MEMSシンポジウム」(応用物理学会集積化MEMS技術研究会主催)、第2回マイクロ・ナノ産業化シンポジウム(電気学会・日本機械学会・応用物理学会共催、日本学術会議講演)と同時開催され、学・協会を超えたグループ間の情報の交換、アイデアの討議の場としてセンサ・マイクロマシン技術のさらなる発展を目標に開催される日本最大のシンポジウムで、国内におけるマイクロマシン・ナノ分野の研究の最新動向が幅広く収集できる絶好と機会となっています。
  詳細は以下のブログを参照ください。
  http://beanspj.cocolog-nifty.com/tech/2012/11/29-c057.html
 
 NANO2012参加報告その4(8/26-31) 
 MEMS・NANOテクロロジー関連およびNANOメディスンのセッションでの最新の技術動向調査。また、脂質二重膜を利用した膜タンパク質の検証の成果として「CURRENT MEASUREMENT OF MEMBRANE PROTEINS IN THE GLASS MICROFLUIDIC DEVICE」のタイトルで、膜タンパク質(αヘモリシン)の電流計測結果に関する発表をした。
  詳細は以下のブログを参照ください
  http://beanspj.cocolog-nifty.com/tech/2012/10/nano2012-82b1.html

 

 GSNの活動から

 「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウム企画セッション「グリーンセンサ」でPJ成果を報告(10/22-24)
  
第29回「センサ・マイクロマシンと応用システムシンポジウム(通称センサシンポ)」が、2012年10月22日から24日の日程で北九州国際会議場および西日本総合展示場で開催された。
 24日午後に、企画セッション「グリーンセンサ」を開催し、6件の発表のうち4件をGSN-PJの報告とした。(他の2件もPJ参画の企業からの発表)。シンポジウムの最終日最後のセッションにもかかわらず100名近くの聴衆を集め、関心の高さが伺えた。
  詳細は以下のブログを参照ください。
  http://gsnpj.blogspot.jp/2012/11/29.html
 
  MNE2012参加報告(9/16-20)
  
38nd International Conference on Micro & Nano Engineering (MNE2012)が、9月16日から20日まで、フランス・トゥールーズのピエール バーディス コングレス センターで開催された。MNEはマイクロプロセス・ナノテクノロジーの国際学会として、日本のMN、米国EIPBNシンポジウムと共に最先端・最新研究が多く投稿される学会である。
  詳細は以下のブログを参照ください。
 
 http://gsnpj.blogspot.jp/2012/10/blog-post_28.html
 


 

 MemsONE講習会

 MemsONEはMEMSの設計や解析を支援するシステムです(詳細はこちら)。
 MemsONEに係る講習会には、従来より実施している「MemsONE実習講座」と、昨年度より開始した人材育成用の「MEMS設計解析基礎実習」があります。「MemsONE実習講座」は、MemsONEユーザに対して操作方法や手順を指導するもので、「MEMS設計解析基礎実習」は技術者が解析ツールを活用する際の活用方法・手順・留意点等の基礎的な知識習得を支援するものです。これらの講習会は、どちらも実際にパソコン上でMemsONEを使用して操作演習を行う方式の講習会です。
 開催スケジュールと参加申込についてはこちらを参照ください。

 マイクロナノ人材育成プログラムのスケジュール

 詳細な内容、問い合わせ・申込先は../../business/innovator/
 
(1)UMEMSME-MNOICセミナー
  マイクロナノ人材育成を目的として、マイクロマシンセンターと産業技術総合研究所の共催でセミナーを開催しています。詳細はこちらを
 
(2)MEMSパークコンソーシアム
 基礎講座
  東北大学のインターネットスクール(ISTU)を活用し、e-learningによりMEMS開発に必要な企画、設計、試作、評価にかかる基礎知識を習得することができる講座です。受講料:無料 申込:随時
 MEMS集中講義
  MEMS技術の基礎的知識から各種分野のアプリケーションの応用展開まで、様々な角度からMEMS技術を収集
 試作実習
  受講生に課題(試作を希望するMEMSデバイス)を持ち込んでいただき、4インチのプロセスラインを利用してマンツーマンに近い指導で装置の原理・使い方・プロセスのノウハウを学習し、「設計→試作→評価→発表」に取り組むことにより、MEMS開発者として必要な技術を体系的に習得していただきます。
 問い合わせは事務局まで [email protected] http://www.memspc.jp

 MEMSアフィリエート関係のイベント

フランス CEA Leti 関連イベント
MEDICA 2012
http://www.medica-tradefair.com/
Dusseldorf, Germany 14.-17.Nov 2012

 
米国MEMS Industry Group関連イベント
Where is the love for MEMS?
http://www.memsindustrygroup.org/i4a/pages/index.cfm?pageid=3446
November 29, 2012 at MIG
 
2013 International CES
http://www.cesweb.org/
Jan 8-11, 2013 at Las Vegas Convention Center, Las Vegas, NV

 
◆ IMEC 関連イベント
Sensors of the Future
http://www2.imec.be/content/user/File/Sensors%20of%20the%20Future.pdf
Nov. 28, 2012 at IMEC Leuven

 
MANCEF 関連イベント 
MANCEF’s COMET in Tokyo on January 30, 2013
http://www.mancef.org/mancef-comet-in-tokyo-on-january-30-2013/
Jan. 30, 2013 at Tokyo Big Sight, Tokyo, Japan

 
Micro/Nano/MEMS 2012
http://www.micromanu.com/x/mm-live-us/mmlive.html
the Donald E. Stephens Center, Rosemont, IL on the 13-14 March 2013.

 主要なMEMS関連国際会議

  NanoKorea
   日程:2012年8月29日-31日
   場所:韓国KINTEX(Korea International Exhibition Center)
 
  MIGミーティング
   日程:2012年11月7・8日
   場所:Scottsdale, Arizona, USA
 
  MEMS2013
   日程:2013年1月20日-24日
   場所:台北, 台湾
   URL: http://www.mems2013.org/
 
  Transducers’2013 & Eurosensors XXVII
   日程:2013年6月16日-20日
   場所:Barcelona, Spain
   URL: http://transducers-eurosensors2013.org/
 
  COMS2012
   日程:2012年6月24日-28日
   場所:Tonsberg, Norway
   URL: http://mancef.org/node/271
 
  APCOT2012
   日程:2012年7月8日-11日
   場所:南京、中国
   URL
 
  MicroTAS 2012
   日程:2012年10月28日-11月1日
   場所:沖縄、日本
   URL: http://www.microtas12.org/
 


 
1、IMF、世界の経済成長を下方修正
 IMF(国際通貨基金)は、10月9日、東京で開催された総会で、2012~13年の世界経済見通し(アウトルック)を発表しました。今回の見通しは前回7月の見通しを修正したものです。
 それによりますと、2012年の世界の経済成長率の見通しを3.3%としました。これは、前回7月の見通しより▲0.2ポイント下方修正したものです。原因として、①欧州を中心とした金融システムの不安②財政再建が需要を減らしている等を挙げています。
 国別に見ますと、日本が2.2%(前回7月の見通しより▲0.2%下方修正)、ユーロ圏が▲0.4%のマイナス成長(同▲0.1%下方修正)、米国が2.2%(同+0.1%)、中国が7.8%(同▲0.2%の下方修正)、インドが4.9%(同▲1.3%下方修正)等となっています。
 また、2013年の成長率は3.6%と予測しました。これは、前回7月の見通しより▲0.3%下方修正しています。2013年の見通しを国別に見ますと、日本が1.2%(前回7月の予測より▲0.3%下方修正)、ユーロ圏が0.2%(同▲0.5%下方修正)、米国が2.1%(同▲0.1%下方修正)、中国が8.2%(同▲0.2%下方修正)、インドが6.0%(同▲0.6%下方修正)等となっています。
 参考:http://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2012/02/pdf/c1.pdf
 
2、月例経済報告(10月12日)
 内閣府は、10月12日、月例経済報告を発表しました。
 10月の月例経済報告では景気の基調判断について、「景気は、引き続き底堅さも見られるが、世界経済の減速等を背景として、このところ弱めの動きになっている。」としています。基調判断については、3カ月連続で下方修正しました。
「先行きについては、当面は弱めの動きも見込まれる。その後は、復興需要等が引き続き発現するなかで、海外経済の状況が回復するにつれ、再び景気回復に向かうことが期待されるが、欧州や中国等、海外経済環境を巡る不確実性が依然として高い。こうした中で、世界景気のさらなる下振れや金融資本市場の変動が、我が国景気を下押しするリスクとなっている。また、収益や所得の動向、デフレの影響等にも注意が必要である。」としています。
また、「政府は、大震災からの復興と景気の下振れ回避に万全を期すとともに、我が国経済にとって当面の最大の課題であるデフレ脱却に向け、日本銀行と一体となって、断固として取り組む。また、全力を挙げて円高とデフレの悪循環を防ぐとともに、切れ目ない政策対応を行う。デフレ脱却に向けては、適切なマクロ経済政策運営とともに、デフレを生みやすい経済構造を改革することが不可欠である。このため、政府として、平成25年度までを念頭に、「モノ」「人」「お金」を動かす観点から政策手段を動員する。日本銀行に対しては、政府との緊密な情報交換・連携の下、デフレ脱却が確実となるまで強力な金融緩和を継続するよう期待する。」としています。
 参考:http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2012/1012getsurei/main.pdf
 
3、 上半期の貿易赤字、過去最大
 財務省は、10月22日、平成24年度上半期(4月~9月)の貿易統計(速報)の結果を発表しました。
 上半期の貿易赤字は3.2兆円の赤字でした。半期ベースの赤字は3期連続で、赤字幅は平成23年度下期(平成23年10月~平成24年3月)の2.7兆円の赤字を抜き過去最大でした。
 この内、輸出額は32.2兆円であり対前年同期比で▲2.0%の減少でした。減少は3期連続です。輸出額で増加した主な品目は、自動車(対前年同期比+24%)、自動車の部分品(同+13%等となっています。
 輸入額は35.4兆円であり対前年同期比で+2.6%の増加でした。輸入額で増加した主な品目は、液化天然ガス(対前年同期比+24%)、原粗油(同+8%)、通信機(同+35%)等となっています。
 また、同日、9月分の貿易統計(速報)も発表しました。9月の貿易収支は▲5,586億円です。貿易赤字は3カ月連続です。
 参考: http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/gaiyo2012_4-9.pdf
 
4、9月の消費者物価、下落
 総務省は、10月26日、9月の全国の消費者物価指数を発表しました。
 生鮮食料品を除く9月の消費者物価は、対前年同月比で0.1%下落しました。下落は、5カ月連続となります。
 対前年比で下落した主な品目は、テレビ(▲5%)等となっています。一方、上昇した主な品目は、電気代(+7%)、ガソリン(+2%)都市ガス代(+5%)等となっています。
 また、生鮮食料品を含む総合でも、対前年同月比で0.3%下落しました。
 参考:http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
 
5、経済産業省の主な経済指標(鉱工業指標調査:2012年9月速報分:2012年10月30日)
 経済産業省は、商鉱工業及びサービス業など幅広い分野にわたって統計調査を実施しており、それらの調査分析結果について取りまとめた統計をホームページ上に公表しています。これは鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在庫に係る諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の生産能力の動向、生産の先行き2カ月の予測の把握を行うものです。9月分の概要(速報)は以下の通りです。
 -生産は低下傾向―
 ・今月は、生産、出荷、在庫が低下、在庫率は上昇であった。
 ・製造工業生産予測調査によると、10月低下の後、11月は上昇を予測している。
 ・総じて見れば、生産は低下傾向にある
9月の生産・出荷・在庫動向
(1) 生産
9月の生産は、前月比▲4.1%の低下と3カ月連続の低下(前年同月比は▲8.1%の低下)となり、指数水準は86.5 (季節調整済)となった。生産の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、一般機械工業、鉄鋼業等であった。品目別にみると、普通乗用車、小型乗用車、駆動伝導・操縦装置部品の順に低下に寄与している。
(2) 出荷
9月の出荷は、前月比▲4.4%の低下と2か月ぶりの低下(前年同月比は▲8.5%の低下)となり、指数水準は87.5(季節調整済)となった。出荷の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、一般機械工業、電機械工業等であった。
(3) 在庫
9月の在庫は、前月比▲0.9%の低下と2カ月連続の低下(前年同月比は4.8%の上昇)となり、指数水準は107.8(季節調整済み)となった。在庫の低下に寄与した業種は、情報通信機械工業、電子・デバイス工業、精密機械工業等であった。
9月の在庫率は、前月比4.2%の上昇と2カ月ぶりの上昇(前年同月比は11.0%の上昇)となり、指数水準は130.5(季節調整済み)となった。
製造工業生産予測調査
製造工業生産予測調査によると、10月は前月比▲1.5%の低下、11月は同1.6%の上昇を予想。10月の低下は、情報通信機械工業、鉄鋼業、その他等による。11月の上昇は、電子部品・デバイス工業、電気機械工業、化学工業等による。9月の実現率は▲1.5%、10月の予測修正率は▲2.9 %となった。
 参考:http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
 
6、9月の失業率、横ばい
 総務省は、10月30日、9月の労働力調査(速報)の結果を公表しました。
 それによりますと、9月の失業率(季節調整値)は4.2%であり対前月比で横ばいでした。
 また、同日、厚生労働省は9月分の一般職業紹介状況について発表しました。それによりますと、9月の有効求人倍率は0.81倍でした。これは前月より0.02ポイント低下(悪化)しています。有効求人倍率が前月を下回るのは3年2カ月ぶりです。
この内、新規求人倍率(季節調整値)は1.24倍となり、前月を0.09ポイント下回っています。正社員有効求人倍率は0.51倍であり、前年同月を0.09ポイント上回りました。
 参考:http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/05400.pdf
  http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002mte2.html
 
7、9月の消費支出、8カ月ぶり減少
 総務省は、10月30日、9月の家計調査報告(速報)を行いました。
 2人以上の世帯の9月の消費支出は1世帯当たり26.7万円となっています。これは前年同月比で実質▲0.9%の減少となっています。減少するのは8カ月ぶりです。
 対前年同月比で減少した主な項目は、住居費(▲15%の減少)、被服及び履物(▲3%の減少)、光熱・水道費(▲4%の減少)、教育費(▲24%減)、教養娯楽費(▲4%減)等となっています。
一方、上昇した主な品目は、交通・通信費(+12%)、家具・家事用品(+1%)等となっています。
 参考:http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_mr.pdf
 
8、14年度の消費者物価上昇は0.8%の見通し
 日銀は、10月30日、「経済・物価情勢の展望」(日銀展望レポート)を公表しました。展望レポートは、日銀が年2回景気シナリオを示すものです。今回の展望レポートは前回7月時点での見通しを修正したものです。
 それによりますと、2014年度の消費者物価指数(除く生鮮食料品)の上昇率の見通しを、消費税引き上げの影響を除くケースにおいて、0.8%としました。日銀が事実上のインフレ目標に挙げる1%には届かない見通しとなりました。日銀はこれまで、「1%の物価上昇は14年度以降、遠からず達成できる。」としてきました。しかし、今回の展望レポートでは、1%の物価上昇について、「14年度の物価上昇は1%に着実に近づいていく」という表現にしています。
 12年度の物価上昇は▲0.1%の下落と見通しています。これは、7月時点での見通しである+0.2%より0.3%下方修正したものです。13年度は、+0.4%の上昇と▲0.3%下方修正しました。
 また、実質GDP(経済成長率)については、2012年度が+1.5%(7月時点の見通しより▲0.7%下方修正)、13年度は+1.6%(同▲0.1%の下方修正)、14年度は+0.6%(今回初めての予測)としています。
 参考:http://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor1210a.pdf
 
9、ユーロ圏の経済成長率の予測、下方修正
 欧州連合(EU)は、11月7日、最新の経済見通しを発表しました。今回の発表は前回5月の予測を修正したものです。
 それによりますと、2013年のユーロ圏17カ国全体の実質経済成長率(GDP)は+0.1%となると予測しました。これは、前回5月の予測よりも▲0.9%下方修正したものです。
 主要国では、ドイツが+0.8%成長(前回5月の予測よりも▲0.9%下方修正)、フランスが+0.4%成長(同▲0.9%下方修正)、イタリアが▲0.5%のマイナス成長(同▲0.9%下方修正)、スペインが▲1.4%のマイナス成長(同▲1.1%下方修正)等となっています。
 また、2014年の成長予測についても発表しました。2014年のユーロ圏全体の経済成長予測は+1.4%としています。
 参考:http://europa.eu/rapid/press-release_IP-12-1178_en.htm
 
10、情報通信業基本調査、平成24年度の結果を公表
 経済産業省及び総務省は、10月31日、「情報通信業基本調査」の第3回調査結果(速報)の結果を公表しました。調査時点は3月31日です。
 それによりますと、情報通信業を営む企業の数は5,371社です。また、情報通信業に係る平成23年度売上高は41.1兆円です。売上高は対前年度比で+1.6%増(2カ年連続回答企業分のみの集計)となりました。
 この内、売上高の割合が高い業種は、電気通信業(情報通信業に係る平成23年度売上高41兆円の内39%)、ソフトウエア業(同25%)、情報処理・提供サービス業(同13%)、民間放送業(同6%)、インターネット付随サービス業(同5%)、新聞業(同4%)等の順になっています。
 参考:http://www.meti.go.jp/press/2012/10/20121031006/20121031006-1.pdf
 


マイクロマシンセンター  BEANS研究所  NMEMS技術研究機構
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