MMC-MIF-BEANS Monthly

[No.2012-10] 2012年10月19日発行


ニ ュ ー ス 目 次  
    
ナノマイクロ領域での欧州産業技術調査レポート(10/1-13、その1・研究所訪問)
第19回MEMS講習会、大盛況のもとに開催(10/15)
国際ビジネスワークショップ(TIA N-MEMS UMEMSME/MNOICセミナー)のご案内(11/15)
MemsONE実習講座、関東第3・4回開催される(9/7、10/12)
国際標準化貢献により土屋智由氏(京都大准教授)がIEC1906賞を受賞(10/15)
BEANSで知財成果の活用策(ワン・ストップ・ライセンシング)検討が進む
BEANSの活動から(NANO2012参加報告)
  GSNの活動から(EuroSensor2012、Electoronics Goes Green 2012+参加報告)
   
MemsONE講習会
マイクロナノ人材育成プログラム
  UMEMSME-MNOICセミナー
MEMS協議会アフリエート開催のイベント
主要なMEMS関連国際会議
 
経済・政策動向トピックス
 
人事異動
  
ニ ュ ー ス 本 文


 ナノマイクロ領域での欧州産業技術調査レポート(10/1-13、その1・研究所訪問)

 MEMS協議会の事業の一つとして推進しています国際交流事業では、現在19機関ある国際アフィリエイトと連携した海外産業技術調査を行なっています。今回はその第1回目のレポートです。
 ドイツ・ドレスデンで開催されたセミコン欧州および、国際MEMS/MST産業フォーラムへの参加に合わせて、オランダとドイツの研究所の訪問とヒアリングを行いました。
 欧州ではナノテクやMEMSに対する継続的で旺盛な投資が行われ、かつ大学や研究所が所管する大型研究施設に世界中から多くの企業が参加・連携し、既に沢山の産業化のシーズや多くのベンチャーが育っています。今回訪問したオランダやドイツの3つ研究所は、それぞれ異なった生い立ちや、研究および産業推進の戦略を持っており、大変参考になりました。訪問した以下の3研究所について報告します。
1) High Tech Campus Eindhoven・Holst Centre(IMEC分室)オランダ
2) MESA+ Institute of Nanotechnology(Twente大学) オランダ
3) IMTEK University of Freiburg ドイツ
 
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/10/post-7721.html
 

 第19回MEMS講習会「ワイヤレスセンサネットワークシステムおよびデバイスの最前線」大盛況のもとに開催される(10/15)

 第19回MEMS講習会は、2012年10月15日に東京大学山上会館で開催されました。
今回の全体テーマは「ワイヤレスセンサネットワークシステム及びデバイスの最前線」昨今の環境・エネルギー問題の背景もあり、関心を持たれた方が多かったようで、参加人数は約100人と会場が満員になり、熱気溢れるMEMS講習会となりました。
 
詳細は以下のブログを参照ください。
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/10/19mems-a4d8.html   
 
MEMS講習会は、今後もタイムリーな内容で企画してまいりますので皆様の参加をお待ちしております。

 「国際ビジネスワークショップ開催のご案内」
TIA N-MEMS UMEMSME/MNOICセミナー:低炭素社会におけるMEMSセンサーネットワークをテーマとしたオランダHolstセンター/HTCEとの国際ビジネスワークショップ(11/15)

  (財)マイクロマシンセンターでは、産総研・集積マイクロシステム研究センター、技術研究組合NMEMS技術研究機構、オランダ王国大使館およびオランダHolst Centre・High Tech Campus Eindhovenとの共催で、国際ビジネスワークショップをTIAの後援で開催します。
 今回は「低炭素社会におけるMEMSセンサーネットワーク」をテーマに、オランダから3つの講演、日本から3つの講演を予定しています。オランダ王国はMEMSやナノバイオの分野で先進的な研究をされていることは有名です。今回講演されるオランダHolst Center(ホルストセンター)はIMECのオランダ分室でもあり、特にMEMSセンサーネットワークを熱心に研究されています。このため、技術研究組合NMEMS技術研究機構の「グリーンセンサ・ネットワークシステム技術開発プロジェト」における国際的な相互情報交換も含めてセミナーを開催したいと思います。更にホルストセンターのあるハイテクキャンパスのオープンイノベーション、NXP Semiconductors社から集積化MEMSについての講演も予定しており、これらは大型研究拠点であるTIAの活動とも共通性が高いと思われます。
 また本ワークショップの後、同会場にて技術研究組合NMEMS技術研究機構の研究員によるポスターセッションを簡単な懇親会と兼ねて開催致します。オランダからの研究者や技術研究組合NMEMS技術研究機構、産総研・集積マイクロシステム研究センター、MNOICのメンバーとの直接交流が出来る場として皆様の積極的なご参加を期待致します。
 
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/09/tia-n-mems-umem.html

 MemsONE実習講座、関東第3・4回開催際される(9/7、10/12)

 MemsONE実習講座の関東第3回基本操作コースを9月7日(金)に、関東第4回解析コースを10月12日(金)に開催しました。第4回の解析コースでは、受講者の要望により、ウェットエッチングシミュレータとMEMS回路シミュレータについて指導しました。
詳細は以下のブログを参照下さい。
 
 以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/10/memsone-211e.html

 国際標準化への貢献により、土屋智由氏(京都大准教授)IEC1906賞を受賞(10/15)

 10月15日に都市センターホテル(東京・永田町)で平成24年度工業標準化事業表彰式が行われ、京都大学准教授の土屋智由氏が、IEC1906賞を受賞致しました。IEC1906賞は、1906年に発足したIECの創立100年にちなんで創設された記念行事のひとつであり、IECの活動に対して多大な貢献のあった個人を表彰することを目的に、2004年以降毎年行われています。
 
  詳細は以下のブログを参照ください。
  http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/10/iectc47sc47fiec.html
 

 BEANSで知財成果の活用策(ワン・ストップ・ライセンシング)検討が進む

 産官学連携研究コンソーシアムである技術研究組合BEANS研究所の知的財産権委員会は、BEANSプロジェクトの研究成果である特許権(出願中のものを含む)の実施を希望する事業者(サブライセンシー)にライセンスする仕組みを構築し、実施料の設定方法などライセンスの基本的な考え方を示したガイドラインを策定しました。
 
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/tech/2012/10/beans-e1df.html 

 BEANSの活動から

 NANO2012参加報告その2(8/26-31) 
 国際会議NANO2012のNANOELECTRONICS, NANODEVICES, NANOCSEMICONDUCTORS, AND DEVICESのセッションにおいて、李が “MULTIPLE PROBES FOR PARALLEL SPM LAO NANO-LITHOGRAPHY” と題してオーラル発表を行いました。また、新規ナノ材料の形成及び応用などの分野を中心に、マイクロナノテクに関する最新研究動向の情報収集についても行いました。
  http://beanspj.cocolog-nifty.com/tech/2012/09/post-8a1d.html
 
 NANO2012参加報告その3(8/26-31)
 国際学会NANO2012は、International Committee on Nanostructured Materials (ICNM)により1992年から隔年に開催されているナノ材料およびその構造化に関する国際会議である。参加者はほとんどがユーロ圏又はトルコからの参加者であったため、今までの国際会議では出会えなかった研究者にBEANS成果をアピールする事ができたと思われる。また、ノベール賞を受賞した著名な研究者(Dr. Daniel Shechtman)のkeynote発表が聞ける等、充実したinvitedスピーチが多数存在した。
 同学会のポスタープレゼンテーションにて “Quantitatively comparison in several silicon surface conditions” というタイトルで、中性粒子ビームエッチング効果検証研究成果に関するポスター発表を実施した。
  http://beanspj.cocolog-nifty.com/tech/2012/09/nano2012-6dba.html
 

 GSNの活動から

 EUROSENSOR2012参加報告(9/10-12)
  EUROSENSORSはMEMS分野のセンサに関する研究者が集うヨーロッパ随一の国際学会である。今回は9/10-12の3日間、ポーランドのクラクフで開催された。学会では300件ほどの研究成果が報告され、NMEMSより1件のポスター報告を行い、研究者と議論を交わした。
 http://gsnpj.blogspot.jp/2012/09/eurosensors2012.html
 
 Electronics Goes Green 2012+参加報告(9/9-12)
   2012年9月9-12日ベルリンで開催されたElectronics Goes Green 2012+にて「スマートコンビニ」に関する研究成果を発表した。これは、電子・電気業界の「環境技術」に関する会議であり、2000年より4年に一度(オリンピックの開催年)行われている。Fraunhofer IZM主体となり、CARE(Comprehensive Approach for the Recycling and Eco-efficiency of Electronics) Innovation、IEEE ISSST(USA)およびEcoDesign(日本)と協力して会議を開催している。
 http://gsnpj.blogspot.jp/2012/09/electronics-goes-green-2012he.html

   


 

 MemsONE講習会

 MemsONEはMEMSの設計や解析を支援するシステムです(詳細はこちら)。
 MemsONEに係る講習会には、従来より実施している「MemsONE実習講座」と、昨年度より開始した人材育成用の「MEMS設計解析基礎実習」があります。「MemsONE実習講座」は、MemsONEユーザに対して操作方法や手順を指導するもので、「MEMS設計解析基礎実習」は技術者が解析ツールを活用する際の活用方法・手順・留意点等の基礎的な知識習得を支援するものです。これらの講習会は、どちらも実際にパソコン上でMemsONEを使用して操作演習を行う方式の講習会です。
 開催スケジュールと参加申込についてはこちらを参照ください。

 マイクロナノ人材育成プログラムのスケジュール

 詳細な内容、問い合わせ・申込先は../../business/innovator/
 
(1)UMEMSME-MNOICセミナー
  マイクロナノ人材育成を目的として、マイクロマシンセンターと産業技術総合研究所の共催でセミナーを開催しています。詳細はこちらを
 
(2)MEMSパークコンソーシアム
 基礎講座
  東北大学のインターネットスクール(ISTU)を活用し、e-learningによりMEMS開発に必要な企画、設計、試作、評価にかかる基礎知識を習得することができる講座です。受講料:無料 申込:随時
 MEMS集中講義
  MEMS技術の基礎的知識から各種分野のアプリケーションの応用展開まで、様々な角度からMEMS技術を収集
 試作実習
  受講生に課題(試作を希望するMEMSデバイス)を持ち込んでいただき、4インチのプロセスラインを利用してマンツーマンに近い指導で装置の原理・使い方・プロセスのノウハウを学習し、「設計→試作→評価→発表」に取り組むことにより、MEMS開発者として必要な技術を体系的に習得していただきます。
 問い合わせは事務局まで [email protected] http://www.memspc.jp

 MEMSアフィリエート関係のイベント

フランス CEA Leti 関連イベント
ICPT 2012
http://conference.vde.com/icpt-2012/Pages/ICPT2012.aspx
MINATEC, Conference Center, Grenoble, France
Oct. 15-17, 2012
 
米国MEMS Industry Group関連イベント
MEMS Executive Congress® US 2012
http://www.myetouches.com/ehome/index.php?eventid=35310&
November 7-9, 2012 | Scottsdale, Arizona | The Westin Kierland Resort & Spa
 
◆ IMEC 関連イベント
IMEC Technology Forum Japan
 http://www2.imec.be/be_en/education/conferences/itf2012-japan.html
November 12, 2012 The New Otani, Tokyo, Japan
 
MANCEF 関連イベント 
Micro/Nano/MEMS 2012
http://www.micromanu.com/x/mm-live-us/mmlive.html
the Donald E. Stephens Center, Rosemont, IL on the 13-14 March 2013.

 主要なMEMS関連国際会議

  NanoKorea
   日程:2012年8月29日-31日
   場所:韓国KINTEX(Korea International Exhibition Center)
 
  MIGミーティング
   日程:2012年11月7・8日
   場所:Scottsdale, Arizona, USA
 
  MEMS2013
   日程:2013年1月20日-24日
   場所:台北, 台湾
   URL: http://www.mems2013.org/
 
  Transducers’2013 & Eurosensors XXVII
   日程:2013年6月16日-20日
   場所:Barcelona, Spain
   URL: http://transducers-eurosensors2013.org/
 
  COMS2012
   日程:2012年6月24日-28日
   場所:Tonsberg, Norway
   URL: http://mancef.org/node/271
 
  APCOT2012
   日程:2012年7月8日-11日
   場所:南京、中国
   URL
 
  MicroTAS 2012
   日程:2012年10月28日-11月1日
   場所:沖縄、日本
   URL: http://www.microtas12.org/
 


 
1、月例経済報告(9月14日)
 内閣府は、9月14日、月例経済報告を発表しました。
 9月の月例経済報告では景気の基調判断について、「景気は、世界景気の減速等を背景として、回復の動きに足踏みがみられる。」としています。基調判断については、基調判断を10カ月ぶりに下方修正した前月に引き続き、2カ月連続で下方修正しました。
 「先行きについては、当面は弱めの動きも見込まれるものの、復興需要等が引き続き発言するなかで、海外経済の状況が回復するにつれ、再び景気回復に向かうことが期待される。ただし、欧州政府債務危機を巡る不確実性が依然として高い中で、世界景気のさらなる下振れや金融資本市場の変動が、我が国景気を下押しするリスクとなっている。また、収益や所得の動向、デフレの影響等にも注意が必要である。」としています。
 また、「政府は、大震災からの復興と景気の下振れ回避に全力を期すとともに、我が国経済にとって当面の最大の課題であるデフレ脱却に向け、日本銀行と一体となって、断固として取り組む。また、全力を挙げて円高とデフレの悪循環を防ぐ。デフレ脱却に向けては、適切なマクロ経済政策運営とともに、デフレを生みやすい経済構造を改革することが不可欠である。このため、政府として、平成25年度までを念頭に、「モノ」「人」「お金」を動かす観点から政策手段を動員する。8月31日、「中期財政フレーム(平成25年度~平成27年度)」を閣議決定した。9月7日、特例公債法案が未成立のため、「9月以降の一般会計予算の執行について」を閣議決定した。日本銀行に対しては、政府との緊密な情報交換・連携の下、デフレ脱却が確実となるまで強力な金融緩和を継続するよう期待する。」としています。
 参考:http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2012/0914getsurei/main.pdf
 
2、8月の貿易収支は赤字
 財務省は、9月20日、8月分の貿易統計(速報)を発表しました。
 それによりますと、8月の貿易収支は7,541億円の赤字でした。貿易赤字は2カ月連続となります。
 8月の輸出額は5.0兆円であり対前年同月比で▲6%の減少となります。また、輸入額は5.8兆円であり同▲5%の減少です。
 輸入額の減少で主なものは、原粗油(対前年同月比▲9%の減少)、石炭(同▲20%の減少)、非鉄金属(同▲31%減)等となっています。
 参考:http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/gaiyo2012_08.pdf
 
3、経済産業省の主な経済指標(鉱工業指標調査:2012年8月速報分:2012年9月28日)
 経済産業省は、商鉱工業及びサービス業など幅広い分野にわたって統計調査を実施しており、それらの調査分析結果について取りまとめた統計をホームページ上に公表しています。これは鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在庫に係る諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の生産能力の動向、生産の先行き2カ月の予測の把握を行うものです。8月分の概要(速報)は以下の通りです。
 -生産は弱含み傾向―
 ・今月は、生産が低下、出荷は上昇、在庫、在庫率は低下であった。
 ・製造工業生産予測調査によると、9月低下の後、10月は横ばいを予測している。
 ・総じて見れば、生産は弱含み傾向にある
8月の生産・出荷・在庫動向
(1) 生産
 8月の生産は、前月比▲1.3%の低下と2カ月連続の低下(前年同月比は▲4.3%の低下)となり、指数水準は90.5 (季節調整済)となった。生産の低下に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業、化学工業(除。医薬品)等であった。品目別にみると、モス型半導体集積回路(メモリ)、普通乗用車、アクティブ型液晶素子(中・小型)の順に低下に寄与している。
(2) 出荷
 月の出荷は、前月比0.4%の上昇と4か月ぶりの上昇(前年同月比は▲3.1%の低下)となり、指数水準は91.7 (季節調整済)となった。出荷の上昇に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業、一般機械工業等であった。
(3) 在庫
 8月の在庫は、前月比▲1.6%の低下と2カ月ぶりの低下(前年同月比は5.9%の上昇)となり、指数水準は108.8(季節調整済み)となった。在庫の低下に寄与した業種は、情報通信機械工業、電子・デバイス工業、石油・石炭製品工業等であった。
8月の在庫率は、前月比▲2.9%の低下と3カ月ぶりの低下(前年同月比は8.1%の上昇)となり、指数水準は124.5(季節調整済み)となった。
製造工業生産予測調査
 製造工業生産予測調査によると、9月は前月比▲2.9%の低下、10月は同0.0%の横ばいを予想。9月の低下は、輸送機械工業、情報通信機械工業、鉄鋼業等による。10月は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業等が上昇、一般機械工業、情報通信機械工業等が低下であった。8月の実現率は▲2.8%、9月の予測修正率は▲2.4 %となった。
 参考:http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
 
4、8月の消費者物価、4カ月連続下落
 総務省は、9月28日、8月分の全国の消費者物価の調査の結果を公表しました。
 それによりますと、8月の生鮮食料品を除く全国の消費者物価は前年同月に比べて▲0.3%下落しました。対前年同月比で下落するのは4カ月連続となります。
 前年同月比で下落した主な品目は、電気冷蔵庫(対前年同月比▲30%)、テレビ(同▲7%)、ガソリン(同▲6%)等となっています。一方、上昇した主な品目は電気代(同+6%)等となっています。
 また、生鮮食料品を含む総合でも対前年同月比で▲0.4%下落しました。下落は3カ月連続となります。
 参考:http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
 
5、8月の失業率、低下
 総務省は、9月28日、8月の労働力調査の結果(速報)を公表しました。
 それによりますと、8月の完全失業率(季節調整値)は4.2%であり、前月に比べて0.1ポイント低下しました。
 完全失業率を男女別に見ますと、男性が横ばいの4.5%、女性は0.4ポイント低下の3.7%でした。
 また、同日、厚生労働省は、8月の一般職業紹介状況について公表しました。8月の有効求人倍率は0.83倍であり、前月と同水準です。
 参考:http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/05400.pdf
  http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002kb7f.html
 
6、アジア開銀、アジアの成長率を下方修正
 アジア開発銀行は、10月3日、日本などの先進国を除くアジア地域の成長率見通しを発表しました。今回の見通しは、4月時点での見通しを修正したものです。
 それによりますと、アジア地域(日本などの先進国を除く)の2012年の実質国内総生産(GDP)の成長率見通しを6.1%と予測しました。これは、前回4月の見通しより▲0.8ポイント下方修正しています。
 国別に見ますと、中国は7.7%(前回4月の見通しより▲0.8%下方修正)、インドが5.6%(同▲1.4%減)、韓国が2.7%(同▲0.7%減)、台湾が1.7%(同▲1.7%減)等となっています。欧州の経済危機がアジアに及んでいることが原因と考えられています。
一方、東南アジア諸国連合(ASEAN)は比較的堅調と見られています。マレーシアが4.6%(同+0.6%)、フィリピンが5.5%(同+0.7%)、タイが5.2%(同▲0.3%減)、ベトナムが5.1%(同▲0.6%)となっています。
 また、2013年の成長率の見通しは6.7%としています。これは、前回4月の見通しより▲0.7%下方修正したものです。
 参考:URL
 
7、8月の製造業の残業労働時間、15カ月ぶりマイナス
 厚生労働省は、10月2日、8月分の「毎月勤労統計調査」(事業規模5人以上、速報)の結果を発表しました。
 それによりますと、8月の現金給与総額は27.4万円であり、対前年同月比で0.2%増となりました。増加するのは4カ月ぶりです。
一方、8月の製造業の所定外労働時間(残業)は前年同月比で▲2.7%減の13.8時間となりました。前年同月比で減少するのは15カ月ぶりとなります。これに伴い、製造業の8月の総労働時間も対前年同月比で▲0.9%減の155.7時間となっています。
 参考:URL
 
8、9月の個人景況感、4四半期ぶり悪化
 日銀は、10月1日、9月の「生活意識に関するアンケート調査」の結果を発表しました。日銀は、3カ月毎に調査を行っていますが、今回の調査は6月以来となります。
 それによりますと、9月の個人の景況感を示す判断指数(DI)はマイナス▲43.1となりました。景況感DIは、現在(1年前対比)について、「良くなった」から「悪くなった」との答えを引いたものです。この指数がマイナスになると、「悪くなった」という答えの方が多いという結果となります。マイナス幅が前期より増加するのは4半期ぶりとなります。
 また、「収入」についても厳しさを増しています。1年前に比べて「収入が減った」と答えた人の割合が50.1%となり前期から4.9ポイント増加しました。1年後の「収入が減る」との答えは45.8%であり、6月の調査より4.7ポイント増加しています。
 さらに、「現在の暮らし向き」についても厳しさを増しています。現在の暮らし向き(1年前対比)について、「ゆとりがなくなってきた」との答えは48.9%であり、6月の調査より1.9%増加しています。
 参考:http://www.boj.or.jp/research/o_survey/ishiki1210.pdf
 
9、日銀短観、3期ぶり悪化
 日銀は、10月1日、9月の企業短期経済観測調査(短観)の結果を発表しました。この調査は、3カ月毎に実施しています。
 それによりますと、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は、大企業製造業でマイナス▲3となり、6月の調査より2ポイント悪化しました。悪化するのは3カ月ぶりです。業況判断(DI)は、景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業を引いた値となります。マイナスになりますと、景況感が「悪い」と答えた企業の方が多いという結果となります。
 ただ、この調査の回答基準日は9月11日ですので、9月中旬から激しくなった尖閣問題の結果は反映されていません。
 一方、非製造業の景況感(DI)は+8であり、6月の調査と同じ値となっています。東日本の復興需要を背景に建設や不動産のDIが対前期比で増加しています。
 参考:http://www.boj.or.jp/statistics/tk/gaiyo/2011/tka1209.pdf
 
10、日中韓FTAに関する事務レベル協議開始
 9月27日、韓国のソウルにおいて、日中韓自由貿易協定(FTA)に関する事務レベルの協議が開始されました。
 この協議は、5月13日に北京で行われた日中韓サミットにおいて、3カ国首脳間で日中韓FTAの交渉を年内に開始することで一致したことを受け、その一環として3カ国の事務レベル(課長クラス)の参加を得て開始されたものです。
 今後は、年内の交渉開始に向け、引き続き調整を続けていくことになります。
 参考:http://www.meti.go.jp/press/2012/09/20120928003/20120928003.pdf
 
 

 ≪人事異動≫
  一般財団法人マイクロマシンセンター
 平成24年10月1日付 
  武田 宗久 (三菱電機株式会社より)
   MEMSシステム開発センター長
(兼務出向)
 技術研究組合NMEMS技術研究機構
  グリーンセンサネットワーク研究所 副所長(本部付)


マイクロマシンセンター  BEANS研究所  NMEMS技術研究機構
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