MMC-MIF-BEANS Monthly

[No.2012-04] 2012年4月20日発行


ニ ュ ー ス 目 次  
    
マイクロマシンセンター平成24年度事業方針
BEANSプロジェクト、いよいよ最終年度を迎えて
GSNプロジェクト、2年目を迎える
技術研究組合50周年式典にBEANSパネルを展示(3/27)
1st China-Japan MEMS Industry Workshop@蘇州 開催される(3/26-27)
GSNプロジェクトの活動より(第59回応用物理学関係連合講演会参加3/15-18)
   
総合イベント「マイクロナノ2012」出展のご案内
MemsONE講習会の年間スケジュール
UMEMSME-MNOICセミナーのスケジュール
マイクロナノ人材育成プログラムのスケジュール
2012年 第18回「国際マイクロマシンサミット」開催日程が決定
MEMS協議会アフリエート関係のイベント
主要なMEMS関連国際会議
 
経済・政策動向トピックス
 
 人事異動
  
ニ ュ ー ス 本 文


 マイクロマシンセンター平成24年度事業方針

  平成24年3月26日に開催しました平成23年度第3回理事会において、平成24年度の事業計画が決定されました。本稿ではその要約を事業方針として掲載します。平成24年度におきましても、真に実効性のある事業活動を効果的・効率的に実行して参りますので、関係各位のご支援・ご協力をよろしくお願い致します。
  当センターでは、マイクロマシン/MEMS等のマイクロナノ分野に係る基盤技術の確立及びマイクロマシン/MEMS産業分野発展のための環境整備活動を通じて、わが国産業の発展に寄与する諸活動を推進しています。
 いまや産業のキーテクノロジーといわれるMEMS等のマイクロナノ分野に係る技術開発や諸環境の整備が一層求められており、当センターとして本分野の活動を通じて、マイクロマシン/MEMS等マイクロナノ分野のより一層の発展に努めるべく、一般財団法人下での2年目に当たる平成24年度におきましても、事業活動をより一層拡充・強化して参ります。
 マイクロマシン/MEMS分野に係る様々なニーズに対応する多様なサービスを、非営利セクターとしての特徴を生かしながら、幅広くかつ柔軟に提供し、我が国マイクロマシン/MEMS等のマイクロナノにかかる産業分野の発展に資するとともに、本分野にかかる技術革新がもたらす低環境負荷型社会の実現や安全・安心社会の実現等を目指して、我が国のみならず国際社会への貢献も果たすことに努めます。
 TIA-NMEMS拠点において産学連携によるマイクロナノ分野のイノベーション実現の場を提供する主体として、昨年当センターMEMS協議会の下にマイクロナノオープンイノベーションセンター(以下、MNOICと略)を設置し、ユーザー企業がMyラボやMyファブなどの形で利活用することが出来るように運用を開始したところですが、本年度は引き続きMNOICの利用拡大に努めて参ります。
 また、引き続きマイクロマシン/MEMS分野における国際標準化活動の積極的な推進、産業交流・活性化事業などの一層の推進を通じて、我が国のMEMS産業発展のための環境整備に努めて参ります。
 さらに、基盤技術の拡充強化を図るための国・NEDOプロジェクトの関係では、本年度で最終年度の5年目を迎える「BEANSプロジェクト(異分野融合型次世代デバイス製造技術開発プロジェクト)」及び昨年度から開始された「グリーンセンサ・ネットワークシステム技術開発プロジェクト」について、引き続き支援・協力を行って参ります。
 併せて、今後必要となる次世代MEMS分野の新規プロジェクト化の検討にも、当センターとして果たすべき役割を着実に遂行して参ります。
 その他事業として本年度は、インターネット上でのホームページ、ブログ、MEMSモール、HPによる電子版月例ニュース(MICRONANO Monthly)等、多様な媒体を活用した財団活動のアウトプット化を推進するとともに、成果としての報告書等の電子化も積極的に進めるなど、情報発信・情報公開の一層の充実・強化に努めて参ります。


 BEANSプロジェクト、いよいよ最終年度を迎えて

 本年度はBEANSにとっていよいよプロジェクト最後の年になります。昨年度は全部の研究テーマが停滞や遅延もなく順調に推移したため、本年度に一部のテーマの予算が増額され、最終目標も高めの設定となりました。このように最終年度でより高い目標に挑戦できることはプロジェクトとして光栄であり、大変悦ばしいことです。しかし残された活動期間は研究成果の取り纏めやプロジェクト終結作業を除くと実質9か月しかありません。このことを思うとすこし緊張と不安が入り混じります。(遊佐プロジェクトリーダー)
  詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/blog/
 
  2012年4月10日(火)に開催されたLife BEANS九州のキックオフ&拠点会議のため、本部より3名がLife BEANS九州を訪問しました。今回は、特に、今年度からプロジェクトへ参画する大電株式会社の研究拠点である、久留米リサーチ・センターを訪問し、同社の技術開発への取り組み状況、プロジェクト成果創出に向けた取り組みについて、説明を受け、質疑応答を交わしました。

詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/life-beans-b9af.html
  

 GSNプロジェクト、2年目を迎える

  昨2011年7月にスタートしました「NEDOグリーンセンサーネットワーク技術開発」PJも2年目に入りました。この間、東光電気(株)、東京電力(株)の2社がメンバーに加わり、16企業、および(国)東京工業大学、(独)産業技術総合研究所、(財)マイクロマシンセンターの3機関よりなる、計19機関の参画する、省エネに寄与するセンサーから、ネットワークシステムまで、名実ともに最大規模の国家プロジェクトとなってまいりました。
 本年7月にはマイクロマシン展(7月11-13日東京ビッグサイト)において一年間の成果を世に問います。ご期待ください。
 電力供給の課題から、4年プロジェクトとはいえ、一日もはやい本センサーネットワークの実現が期待されています。NEDOと連携しながら、加速策を考えつつ、ビジネスに繋いでいきたいと考えます。  今後ともご支援をお願いいたします。(今仲理事長)
 

 技術研究組合50周年式典にBEANSパネルを展示(3/27)

 技術研究組合「創設50周年」を記念して、ベルサール半蔵門(東京都千代田区)において、「技術研究組合50周年シンポジウム」が開催されました。「共同研究のパートナーづくりと事業化に向けて」(技術研究組合50周年シンポジウム)が開催され、BEANSもプロジェクトを紹介するパネル展示を行いました。
 詳細は以下のブログを参照ください
  http://beanspj.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-6ce3.html
 

 1st China-Japan MEMS Industry Workshop@蘇州 開催される(3/26-27)

 3月26・27日に中国・蘇州で標記ワークショップが開催されました。このWSは蘇州側の希望により開催されたもので、蘇州と日本のMEMS企業の連携を目指したものです。当方からはMNOICやグリーン・センサーネットワークプロジェクトの紹介を行い、中国側からはFoundryとしての連携、特に蘇州の6インチラインの立ち上げ協力の要請がありました。 
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/04/1st-china-japan.html
 

 GSNプロジェクトの活動より

第59回応用物理学関係連合講演会参加 3/15-18
 有機太陽電池の研究動向について情報収集を行うため早稲田大学・早稲田キャンパスで開催された第59回応用物理学関係連合講演会に参加しました。
 特定テーマ「有機太陽電池」のセッションでは4日間にわたって低分子系有機薄膜型、色素増感型、高分子塗布型の各種有機太陽電池の作製、評価について計105件の発表講演が行われました。特に、先日10%を超える変換効率が報告された高分子塗布型に関する講演には300名以上の聴講者が参加しており関心の高さが伺われました。
詳細は以下のブログを参照ください。
http://gsnpj.blogspot.jp/2012/03/59315-18.html
 

   





 総合イベント「マイクロナノ2012」出展のご案内

 日本が誇るMEMS領域における世界最大のイベントである総合イベント「マイクロナノ2012」は、2012年も、7月11から13日に東京ビッグサイトで、一般財団法人マイクロマシンセンターが主催し、メサゴメッセフランクフルトがオーガナイザーとなって開催します。その出展のご案内のパンフレッドができましたのでお知らせ致します。
  ぜひ、これまで出展されなかった企業、大学の研究室等も、これを機会に出展をご検討いただければ幸いです。
  詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/10/2012-eacc.html
参加申し込みは以下を参照ください。
 http://www.micromachine.jp/exhibitor/exhibitor06

 MemsONE講習会の年間スケジュール

 MemsONEはMEMSの設計や解析を支援するシステムです(詳細はこちら)。
 MemsONEに係る講習会には、従来より実施している「MemsONE実習講座」と、昨年度より開始した人材育成用の「MEMS設計解析基礎実習」があります。「MemsONE実習講座」は、MemsONEユーザに対して操作方法や手順を指導するもので、「MEMS設計解析基礎実習」は技術者が解析ツールを活用する際の活用方法・手順・留意点等の基礎的な知識習得を支援するものです。これらの講習会は、どちらも実際にパソコン上でMemsONEを使用して操作演習を行う方式の講習会です。
 
①MemsONE実習講座  【今年度の講座は終了しました】
MemsONEのGUI操作や解析手順を体験・学習する講習会です。
◆開催回数: 東京で4回(6月10日、7月8日、9月9日、10月28日)
        大阪で2回(7月1日、7月22日)
◆コース名: 基本操作コース(定員5名) 解析コース(定員3名)
◆開催時間: 半日間(13:00-18:00の最長5時間)
◆受講費用: 一般 \8,000 アカデミック \3,000
 
②MEMS設計解析基礎実習  【今年度の講座は終了しました】
解析ツールを活用したMEMS設計・製作における構造やプロセスを評価(特性・現象予測など)する基礎知識の習得を狙いに、MemsONEを使用してモデル化から解析結果の評価に至る手順と留意点を学習する講習会です。
◆開催回数: 東京で2回(9月15日-16日、11月17日-18日)
◆開催時間: 2日間(10:00-17:00)
◆受講定員: 5名
◆受講費用: 一般 \16,000 アカデミック \6,000
 受講を希望される方は、下記URLで詳細をご確認の上お申込みください。
 URL
 
③第4回MemsONE技術交流会
 第4回MemsONE技術交流会を12月16日に開催しました。本会合は解析事例紹介を中心に開催するもので、参加は自由で無料です。
その様子は以下のブログを参照ください。
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/12/memsone-743f.html

 UMEMSME-MNOICセミナーのスケジュール

マイクロナノ人材育成を目的として、マイクロマシンセンターと産業技術総合研究所の共催でセミナーを開催しています。詳細はこちらを

 マイクロナノ人材育成プログラムのスケジュール

 詳細な内容、問い合わせ・申込先は../../business/innovator/
 
(1)UMEMSME-MNOICセミナー
 「MOTセミナー」微細加工とMOT
   第9回 平成24年5月9日(水)16:00- 
   第10回 平成24年6月9日(水)16:00- 
 「新マーケット展開」MEMS応用
   第6~10回 開催日未定
 
(2)FAIS(北九州産業学術推進機構)
 平成23年度のプログラムは終了しました。
 
(3)MEMSパークコンソーシアム
 基礎講座
  東北大学のインターネットスクール(ISTU)を活用し、e-learningによりMEMS開発に必要な企画、設計、試作、評価にかかる基礎知識を習得することができる講座です。受講料:無料 申込:随時
 MEMS集中講義
  MEMS技術の基礎的知識から各種分野のアプリケーションの応用展開まで、様々な角度からMEMS技術を収集
 試作実習
  受講生に課題(試作を希望するMEMSデバイス)を持ち込んでいただき、4インチのプロセスラインを利用してマンツーマンに近い指導で装置の原理・使い方・プロセスのノウハウを学習し、「設計→試作→評価→発表」に取り組むことにより、MEMS開発者として必要な技術を体系的に習得していただきます。

 2012年 第18回「国際マイクロマシンサミット」開催日程が決定

 マイクロマシンサミットは、年に1回、世界各国・地域の代表団が集まり、マイクロマシン/マイクロナノテクノロジーに関する課題などについて意見交換する場です。
 次回(第18回)は台湾の新竹市で4月24、25日に開催されます。新竹市(Hsinchu City)は、特にマイクロエレクトロニクス分野で世界を牽引する先端技術研究都市であって、Industrial Technology Research Institute (ITRI)に代表される5つの国立研究所に6000人の研究者・スタッフが従業しています。また研究所の他に350のTSMC, UMCのようなハイテク企業があります。 
 詳細は以下のブログを参照ください。
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/10/201218-bbf8.html

 MEMSアフリエート関係のイベント

フランス CEA Leti 関連イベント
Innov’ Tech 2012
June 20, 2012 World Trade Center, Grenoble
URL
 
米国MEMS Industry Group関連イベント
M2M Forum 2012: Focus on MEMS New Product Development
http://www.eiseverywhere.com/ehome/34492/56387/
May 8-10, 2012  
Renaissance Pittsburgh Hotel 107 6th Street Pittsburgh,
Pennsylvania 15222 USA
 
MEMS Business Forum 2012
http://memsforum2012.com/
Thursday, May 24, 2012
Biltmore Hotel, Santa Clara, California
 
◆ IMEC 関連イベント
IMEC Technology Forum 2012

URL
22/05/2012-24/05/2012
Imec, Leuven (May 22) and Brussels meeting centre, SQUARE (May 23-24)

 
MANCEF 関連イベント
COMS2012
June 24 - 28, 2012 Tønsberg, Vestfold, Norway
http://mancef.org/coms2012

 主要なMEMS関連国際会議

  ハノーバーメッセ
   日程:2012年4月23日~27日
   場所:ハノーバー、ドイツ
 
  マイクロマシンサミット
   日程:2012年4月24・25日
   場所:新竹、台湾
 
  NanoKorea
   日程:2012年8月29日~31日
   場所:韓国KINTEX(Korea International Exhibition Center)
 
  MIGミーティング
   日程:2012年11月7・8日
   場所:Scottsdale, Arizona, USA
 
  MEMS2013
   日程:2013年1月20日~24日
   場所:台北, 台湾
   URL: http://www.mems2013.org/
 
  Transducers’2013 & Eurosensors XXVII
   日程:2013年6月16日~20日
   場所:Barcelona, Spain
   URL: http://transducers-eurosensors2013.org/
 
  COMS2012
   日程:2012年6月24日~28日
   場所:Tonsberg, Norway
   URL: http://mancef.org/node/271
 
  APCOT2012
   日程:2012年7月8日~11日
   場所:南京、中国
   URL
 
  EuroSencor2012
   日程:2012年9月9日~12日
   場所:ポーランド・クラクフ
   URL: http://www.eurosensors.net/
 
  MicroTAS 2012
   日程:2012年10月28日~11月1日
   場所:沖縄、日本
   URL: http://www.microtas12.org/
 




 マイクロマシン/MEMSを取り巻く経済・政策動向のトピックを、いろいろな観点からとらえて発信します。
 

1、月例経済報告(3月21日)
 内閣府は、3月21日、月例経済報告を発表しました。
 3月の月例経済報告では景気の基調判断について、「景気は、東日本大震災の影響により依然として厳しい状況にあるなかで、穏やかに持ち直している。」としています。基調判断については、5カ月連続して表現が同一です。
「先行きについては、各種の政策効果などを背景に、景気の持ち直し傾向が確かになることが期待される。ただし、欧州の政府債務危機の影響や原油価格の上昇、これらを背景とした海外景気の下振れ等によって、我が国の景気が下押しされるリスクが存在する。また、電力供給の制約や原子力災害の影響、さらには、デフレの影響、雇用情勢の悪化懸念が依然残っていることにも注意が必要である」としています。今月は、原油価格の高騰に特に言及しています。
また、「政府は、大震災からの復興に全力を尽くすとともに、欧州政府債務危機等による先行きリスクを踏まえ、景気の下振れの回避に全力を尽くす。また、デフレ脱却に断固として取り組み、全力を挙げて円高とデフレの悪循環を防ぐ。このため、「円高への総合的対応策」及び平成23年度第3次、第4次補正予算を迅速に実行するとともに、平成24年度予算及び関連法案の早期成立に努める。
政府は、日本銀行と一体となって、速やかに安定的な物価上昇を実現することを目指して取り組む。デフレ脱却に向け、日本銀行に対しては、政府との緊密な情報交換・連携の下、適切かつ果断な金融政策運営を期待する」としています。
 参考:URL
 
2、2月の貿易収支黒字
 財務省は、3月22日、2月分の貿易統計(速報)を発表しました。
 それによりますと、2月の貿易収支は329億円の黒字となりました。黒字となるのは5カ月ぶりです。
 この内、輸出は5.44兆円(対前年同月比▲3%減少)、輸入は5.41兆円(同+9%)となりました。
 対前年同月比で増加した主な品目は自動車(+7%)鉄鋼(+1%)等となっています。輸入の増加した主な品目は、液化天然ガス(+54%)、原粗油(+16%)等となっています。
 参考:URL
 
3、OECD、2012年前半の経済成長率予測を引き上げ
 OECD(経済協力開発機構)は、3月29日、日米欧の短期的な経済成長見通しを公表しました。OECDは、毎年5月及び11月に経済見通し(アウトルック)を公表しますが、今回の見通しはその中間評価との位置付けです。
 それによりますと、日本の2012年第1四半期(1~3月)の経済成長見通しを3.4%としました。これは昨年11月の見通し1.8%より上方修正しています。また、第2四半期は1.4%成長と見込んでいます。
 米国の同第1四半期成長率については2.9%、第2四半は2.8%としています。いずれも昨年11月の予測から引き上げています。
 一方、欧州については、独仏伊の3国の第1四半期の成長率は▲0.4%のマイナスとしています。ただ、第2四半期には0.9%の成長となるものと予測しています。
 参考:http://www.oecd.org/dataoecd/44/56/49995523.pdf
 
4、経済産業省の主な経済指標(鉱工業指標調査 2012年2月分速報 2012年3月30日)
 経済産業省は、商鉱工業及びサービス業など幅広い分野にわたって統計調査を実施しており、それらの調査分析結果について取りまとめた統計をホームページ上に公表しています。これは鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在庫に係る諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の生産能力の動向、生産の先行き2カ月の予測の把握を行うものです。2月分の概要(速報)は以下の通りです。
 -持ち直しの動きで推移―
 ・今月は、生産が低下、出荷、在庫は上昇、在庫率は低下であった。
 ・製造工業生産予測調査によると、3月、4月とも上昇を予測している。
 ・総じて見れば、生産は持ち直しの動きで推移している。
2月の生産・出荷・在庫動向
(1) 生産
2月の生産は、前月比▲1.2%の低下と3カ月ぶりの低下 (前年同月比は1.5%の上昇)となり、指数水準は94.1 (季節調整済)となった。生産の低下に寄与した業種は、一般機械工業、輸送機械工業、情報通信機械工業等であった。品目別にみると、携帯電話、普通乗用車、デジタルカメラ、アクティブ型液晶素子(大型)の順に低下に寄与している。
(2) 出荷
2月の出荷は、前月比1.1%の上昇と2カ月ぶりの上昇(前年同月比は1.1%の上昇)となり、指数水準は95.7 (季節調整済)となった。出荷の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業等であった。
(3) 在庫
2月の在庫は、前月比0.1%の上昇と2カ月連続の上昇(前年同月比は1.0%の上昇)となり、指数水準は103.1(季節調整済み)となった。在庫の上昇に寄与した業種は、情報通信機械工業、鉄鋼業、金属製品工業等であった。
2月の在庫率は、前月比▲3.9%の低下と2カ月ぶりの低下(前年同月比は4.6%の上昇)となり、指数水準は109.1(季節調整済み)となった。
製造工業生産予測調査
製造工業生産予測調査によると、3月は前月比2.6%の上昇、4月は同0.7%の上昇であった。3月の上昇は、輸送機械工業、情報通信工業、電子部品・デバイス工業等により、4月の上昇は、化学工業、輸送機械工業、一般機械工業等による。2月の実現率は▲1.2%、3月の予測修正率は▲0.2%となった。
 参考:http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
 
5、2月の失業率は低下
 総務省は、3月30日、2月分の労働力調査の結果(速報)を発表しました。
 それによりますと、2月の完全失業率(季節調整値)は4.5%でえあり、前月から0.1%低下しました。
 また、同日、厚生労働省は2月の一般職業紹介状況について発表しています。それによりますと、2月の有効求人倍率は0.75倍で前月に比べて0.02ポイント上昇(改善)しています。この内、正社員有効求人倍率は0.49倍となり前年同月を0.09ポイント上回っています。
 参考:URL1URL2

 
6、2月の消費者物価、上昇
 総務省は、3月30日、2月の消費者物価指数を発表しました。
 それによりますと、2月の消費者物価指数(生鮮食料品を除く総合)は、前年同月比で0.1%上昇しました。対前年比で上昇するのは5カ月ぶりです。
 上昇した主な品目は、電気代(対前年同月比+7%)、穀物(同+4%)、ガソリン(同+3%)等となっています。一方、下落した主な品目は、ノート型パソコン(同▲19%下落)、電気冷蔵庫(同▲33%下落)等となっています。
 生鮮食料品を含む総合では、対前年同月比+0.3%の上昇となりました。2カ月連続で上昇しています。
 参考:URL
 
7、2月の消費支出、増加
 総務省は、3月30日、2月の家計調査の結果(速報)を発表しました。
 2月の2人以上の世帯の消費支出は、1世帯当たり26万7,895円となり実質で前年同月比2.3%の増加となりました。前年同月比でプラスとなるのは2カ月ぶりです。また、対前月比でも実質で1.8%の増加と2カ月連続で増加しました。
 対前月比で増加した主な品目は、家具・家事用品(実質で+10%)、保険医療(同+7%)、交通・通信(同+4%)等となっています。
 参考:URL
 
8、日銀短観、横ばい
 日銀は、4月2日、3月の短観(企業短期経済観測調査)を発表しました。短観は、企業の景況感を示す指標です。
 それによりますと、企業の景況感を表すDI(業況判断指数)は、大企業製造業でマイナス4となり、昨年12月の前回調査と同じ値となりました。DIは、景気について「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた値です。この値がプラスになると「景気が良い」と答えた企業の割合が多いことになり、逆にマイナスになると「景気が悪い」と答えた企業の割合が多いことになります。今回の結果は、「景気が悪い」と答えた企業の割合が依然として多いという結果になっています。
 業種別に見ますと、自動車(前回12月のプラス20から今回は28に上昇)、電気機械(同マイナス21からマイナス17に改善)等の業種は改善しています。逆に、鉄鋼(同マイナス10からマイナス17に下降)、非鉄金属(同0からマイナス11に下降)、化学(同マイナス6からマイナス14に下降)等の業種は悪くなっています。
 参考:http://www.boj.or.jp/statistics/tk/gaiyo/2011/tka1203.pdf
 
9、2月の経常収支、黒字
 財務省は、4月9日、2月の国際収支(速報)の結果を発表しました。
 それによりますと、2月の経常収支は1.2兆円の黒字となりました。1月は、単月で過去最高の4千億円の赤字でしたが、2月は2カ月ぶりに黒字となったものです。
 貿易収支も1千億円の億円の黒字となり、前月の1.4兆円の赤字から黒字に転換しました。黒字となるのは5カ月ぶりです。
また、所得収支(投資収益の受け取り等)は1.24兆円の黒字であり、前年同月比で4%増加しています。所得収支の黒字は11カ月連続で拡大しています。
 参考:URL
 
10、海外生産比率上昇
 経済産業省は、3月28日、2010年度における海外事業活動基本調査の結果を発表しました。
 それによりますと、2010年度における製造業の海外生産比率は18.1%となりました。これは前年度比で1.1%上昇しています。業種別に見ますと、輸送機械(39%)、情報通信機械(28%)などの業種について海外生産比率が高くなっています。
また、海外設備投資比率は17.1%となり、対前年度比で1.2%上昇しています。製造業の海外設備投資額は2.3兆円となり、対前年度比で13%増加しました。
 海外の現地法人全体の売上高は183兆円で、対前年度比11%増加しました。
 参考: URL
 

 
 

 人事異動 新規異動者のみ

1)一般財団法人マイクロマシンセンター(本部のみ)
  平成24年3月1日 
  内田 和義
   普及促進部長
 
2)経済産業省
  平成24年4月1日
  製造産業局産業機械課 技術第2係長 
  大谷 公伸
  平成24年4月10日
  産業技術環境局研究開発課
  瀬戸  幸

 
 

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