1 「異分野融合型次世代デバイス製造技術開発プロジェクト(BEANSプロジェクト)」MMC提案が採択される(5月15日)
平成20年度から5年間の予定で推進される「異分野融合型次世代デバイス製造技術開発プロジェクト(BEANSプロジェクト)」は3月に公募があり書面審査、口頭審査が行われてきましたが、5月15日に採択先が決定され、MMCの提案も採択されました。MMCの提案は昨年度実施したBEANSプロジェクト調査研究検討会で企業、大学、産総研等と企画してきました内容・体制をベースにしており、その内容が高く評価され今回の採用につながりました。これまでに多くの関係者からご支援、ご協力をいただきました結果と感謝いたします。
採択結果は経済産業省のホームページアドレスをご覧ください。
http://www.meti.go.jp/information/data/c80515aj.html
提案の特長は以下の通りです。
1.広範な研究テーマを有機的連携を図り推進する。
基本計画に示された研究開発項目の大部分は相互連携が必要であると判断し、以下の7テーマについて有機的に連携を図り産学連携の研究開発を行う。
◆研究開発項目①「バイオ・有機材料融合プロセス技術の開発」
(1)ナノ界面融合プロセス技術
(2)バイオ・有機材料高次構造形成プロセス技術
◆研究開発項目②「3次元ナノ構造形成プロセス技術の開発」
(1)超低損傷・高密度3次元ナノ構造形成技術
(2)異種機能集積3次元ナノ構造形成技術
◆研究開発項目③「マイクロ・ナノ構造大面積・連続製造プロセス技術の開発」
(1)非真空高品位ナノ機能膜大面積形成プロセス技術
(2)繊維状基材連続微細加工・集積化プロセス技術
◆研究開発項目④「異分野融合型次世代デバイス製造技術開発知識データベースの整備」
2.異分野の多くの研究人材を産学から結集した集中研方式の研究体制を構築する。
強力かつ共通の研究マネジメントの下に、多くの研究テーマについて有機的連携を図りつつ異分野融合を可能にする研究開発を進めることができるように異分野の研究人材を産学から結集した集中研方式(BEANS研究所)による研究体制を提案する。
BEANS研究所は(財)マイクロマシンセンターに設置し、18の企業、9大学、2研究所から電気・電子工学、機械工学、有機・無機材料、バイオ、医学等異分野の研究者、技術者約80名が集結する予定。
3.産学連携による研究推進の加速・効率化を図るため、特色ある研究開発拠点を用意する。
研究テーマが広範であるため、強力かつ共通の研究マネジメントを有する集中研方式としつつも、BEANS研究所においては、優れた研究資源を有する大学、研究所内に研究開発拠点を設け、産学連携による研究推進の加速・効率化を目指す。具体的な研究開発拠点は以下の通り。
(1)「バイオ・有機材料融合プロセス技術」を担当するLife BEANSセンターを設立。東京大学駒場リサーチキャンパス(生産技術研究所)を拠点とする。また、分室を九州大学伊都キャンパスに設ける。東大拠点はバイオ融合を中心に、九大分室は有機材料を中心に推進。
(2)「3次元ナノ構造形成プロセス技術」を担当する3D BEANSセンターを設立。東京大学駒場リサーチキャンパス(生産技術研究所)を拠点とする。
(3)「マイクロ・ナノ構造大面積・連続製造プロセス技術」を担当するMacro BEANSセンターを設立。産業技術総合研究所つくばセンターを拠点とする。
(4)「異分野融合型次世代デバイス製造技術知識データベースの整備」及び各研究開発項目①~③で実施されるモデリング・シミュレーションを担当する研究開発部を(財)マイクロマシンセンター内BEANS研究所本部に設ける。 |
4.将来のビジネス化を加速するため、民間企業の研究マネジメントを導入する。
本プロジェクトにおいては製造プロセス技術の開発を行うことを目的とするものの、その先に新しいライフスタイルの創出に資する異分野融合型次世代デバイスを見据えた、製品化を強く意識した研究開発が望まれる。このため、本提案においては、BEANS研究所トップを民間企業出身者に求め、将来のビジネス化の加速が予見しうる研究マネジメントを導入することとする。 また、成果の普及促進のため知財のパテントプール方式等の導入を検討する。
5.新しい異分野融合の研究分野を担う若手研究者・技術者の人材育成を図る。
本プロジェクトに係る研究分野は多岐に亘る異分野融合領域であるため、明日のリーダーとなりうるこの分野に秀でた若手研究者・技術者の育成が強く望まれている。このため本提案においては、各研究分野のリーダーを30歳代、40歳代の優秀な若手研究者に委ね、さらに企業からも多くの若手研究者・技術者を求めることとしている。また、これら若手研究者・技術者をサポートする立場に、企業の実務経験者や優れた業績を有する大学教授等を配置することにより、効果的な異分野融合の人材育成ができる体制をとる。
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今後は、7月からのプロジェクト開始を目指し、準備を進めて参ります。
2 第14回国際マイクロマシンサミットの開催(4月30日~5月3日)
第14回国際マイクロマシンサミットが、4月30日(木)から5月3日(土)の4日間、韓国・大田市(デジョン)のホテル・リベラ「ダイナスティー・ホール」で開かれました。
マイクロマシンサミットは1995年に第1回会議を京都で開催してから、開催希望国の持ち回りで毎年開催していますが、第14回を迎えた今年は、イベリア地域とルーマニアが新たに加わって、18カ国/地域(オーストラリア、ベネルクス地域、カナダ、中国、EC、フランス、ドイツ、イベリア地域、インド、日本、韓国、地中海地域、ノルディック地域、ルーマニア、シンガポール、スイス、台湾、アメリカ)から代表者56名、オブザーバ43名の合計99名の参加がありました。(参加国としては26カ国)
今回の会議では、各国/地域のカントリーレビューがチーフ代表者から述べられた後、32人の各国代表者から技術統合、最新技術、市場・標準化・産業化動向、教育と技術プラットフォーム、ファウンダリとクラスターネットワークの5分野に関して、各地域の活動状況や将来動向に関してのプレゼンテーションが行われました。
日本からは、東京大学下山勲教授をチーフデリゲートとして、オブザーバー参加を含め10名の方々が参加され、3件の発表を行いました。
各国/地域のカントリーレビューでは、チーフデリゲートである東京大学の下山教授から、日本の科学技術政策におけるMEMSの位置づけ、MEMS分野の技術戦略マップ、標準化ロードマップ、MEMS協議会の役割・活動、MEMS-ONE、ファインMEMS、BEANSなどの日本の国プロ推進の状況などを発表され、三菱電機㈱久間上席常務執行役からは次世代BEANSプロジェクトの概要紹介、オリンパス㈱の唐木執行役員からはオリンパスのMEMS技術の紹介を行いました。
今回のサミットでの各国発表内容から、現状のMEMSに関しては、8インチの新規ライン構築やCMOS MEMSを含めた量産化の加速、次世代MEMSに関しては、ナノ・バイオさらには異分野融合による新しいプロセスやデバイスの創出まど、世界各国はほぼ同じ方向性でマイクロ・ナノテクノロジーの研究開発を進めていることがわかりました。さらに、積極的な国および地域の支援により、インド、イベリア、中国等のMEMS後進国の台頭も著しいことが感じられました。
また、今年のサミットでは、2日間の会議を挟んで第1日目と第4日目にテクニカルツアーが設定され、LG電子(LG Electronics Institute
of Technology)、サムソン電機(Samsung Electro-Mechanics)、Korea Institute of Machinery
& Materials(KIMM)、Electronics and Telecommunications Research Institute(ETRI)、Korea
Research Institute of Bioscience and Biotechnology(KRIBB)、National Nanofabの見学も行われました。
次回は来年の5月5日~8日にカナダのエドモントンで開催の予定です。この国際マイクロマシンサミットがMEMSおよびナノテクノロジーに関する国際交流の場として益々活発化することが期待され、大いに活用して頂きたいと思います。
3 ハノーバメッセ2008への出展(4月21日~25日)
4月21日から25日までの5日間、ドイツ、ハノーバー市で開催された欧州最大の産業機器の見本市ハノーバーメッセにMEMS協議会会員企業であるオムロン(株)、オリンパス(株)、松下電工(株)、三菱電機(株)、NEDO技術開発機構、及び東京大学のご協力のもと出展し、日本のMEMS関連研究・産業化動向をPRしました。MEMS協議会の海外アフィリエートであるiVAMがハノーバーメッセのサブ展示“Micro
Technology Fair”を主催しており、マイクロマシン展と相互協力を行うという目的で2006年より出展しています。
ハノーバーメッセは毎年パートナー国を設け、その国にちなんだ開催期間中種々の催し物が行われますが、今年は日本がパートナー国でJETRO、経済産業省が中心となり日本からは例年の2倍以上、100社・機関の展示があり、連日のように関連イベントが催されました。開会に先立ち4月20日にはハノーバー市内のハノーバーコングレスセントラムにてオープニングレセプションが催され、日本から安倍前首相、ドイツからはメルケル首相が挨拶をされ、日本のアトラクションとして、阿波踊りが紹介されました。
3回目の出展となる今回は、昨年より広い展示ブースを確保し、MESM協議会が中心となり推進している産業化促進活動を以下の項目に分け展示し、来場者に日本のMEMSをPRしました。
(1)MEMS協議会の概要紹介
・展示会等によるプロモーション活動
・次期国プロの企画等の政策提言活動
・NEDO/METIプロジェクトへの参画、推進支援、成果のフォロー
・ファンドリーサービスネットワーク活動
・大学、研究所、クラスター、学会等国内関係機関とのネットワーク作り
・インターナショナルアフィリエートネットワークの構築
(2)イベントMicro・Nano2008の紹介
・第19回マイクロマシン/MEMS展
・第14回国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウム
(3)NEDOプロジェクトによる産業技術開発
・産学官連携による産業技術開発支援
・技術戦略マップによるMEMS分野の技術・産業開発シナリオ
(4)NEDOプロジェクト紹介
・高集積・複合MEMS(ファインMEMS)プロジェクト概要
・選択的ナノ機械構造体形成技術開発:東京大学
・開発中のデバイス断面構造モデル:デモ
(5)MEMSパッケージング技術:松下電工(株)
・低熱応力ウェハーレベルパッケージング
・多層セラミックスMIDパッケージング
・MIPTECの紹介ビデオ
(6)MEMSファンドリー:オリンパス(株)
・オリンパスファンドリーの特長
・装置及び、事例紹介
(7)光学向け事業展開:オリンパス(株)
・オプティカルスキャナー
・AFMカンチレバー
・MEMS Flap Actuator
・MEMSスキャナーサンプル展示
(8)センシング技術:三菱電機(株)
・Pressure Sensor, Accelerometer, Air Flow Sensor
・MEMS Switch、MEMS パッケージ、Switched Capacitor Array
・コアプロセス:バルクマイクロマシニング、サーフェスマイクロマシニング、3Dインテグレーション
(9)情報通信向け事業展開:オムロン(株)
・MEMS Microphoneの特長
・アプリケーション
・MEMSマイクデモ
会場には初日にMMC野間口理事長が出展協力いただいた皆様の労をねぎらわれ、主催者でMEMS協議会アフィリエートのiVAMを代表し、クライケンス氏と懇談されました。また、4月24日にはドイツNRW州の経済大臣がブースを訪問され、日本におけるMEMS産業化促進の状況と、iVAMの活動に対する日本産業界の期待等についてPRしました。
iVAMクライケン氏と野間口理事長 |
商談風景 |
NRW州経済大臣の訪問 |
また、Microtechnology Fairの会場で催されるForumでは、2日目の4月22日にJapan Dayと称し、MMC青柳専務の開会の挨拶の後、日独両国から、技術開発、事業開発について以下の10件の講演がありました。
来年のメッセは4月20日~24日に開催され、パートナー国は韓国となる予定です。
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Moderation:Dr. Ryutaro Maeda, Tsukuba (J) |
Opening Japan-Day
Keiichi Aoyagi, Micromachine Center, Tokyo (J)
Keynote-Lecture:
Smart Systems Integration ? Successful networking between Japan and Germany
Prof. Dr. Thomas Gesner, Fraunhofer-Institute IZM, Chemnitz
Roadmap driven micro-nano technology development in Japan
Junji Adachi, Micromachine Center, Tokyo (J)
Nanoimprint Research and Applicationsin AIST
Dr. Masaharu Takahashi, AIST, Tsukuba (J)
Highly Integrated, Complex MEMS Production Technology Development Project:
Nano-mechanical structure fabrication technology
Dr. Tetsuo Kan, University of Tokyo, Tokyo (J)
MEMS and Packaging Technology in Matsushita Electric Works
Takeshi Okamoto, Matsushita Electric Works, Ltd., Osaka (J)
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Moderation:Junji Adachi, Micromachine Center, Tokyo (J) |
AIST R&D for commercialization of MEMS and Nano fabrication
Dr. Ryutaro Maeda, AIST, Tsukuba (J)
MEMS Technologies in Mitsubishi Electric
Dr. Yukihisa Yoshida, Mitsubishi Electric Corporation, Amagasaki (J)
Optical and Bio MEMS development in Olympus
Dr. Kazuya Matsumoto, OLYMPUS Corporation, Tatsuno (J)
How to Build Business Relationship with Japan
Frank Kaiser, The Chamber of Commerce, Duesseldorf (D)
Technology Development Program Based upon Strategic Technology Roadmaps
in MEMS and
Microtechnology in Japan
Hideaki Watanabe, NEDO, Kawasaki (J) |
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Microthecnology Forum JAPAN DAY 2008.04.22 |
1 第4回日韓中MEMS標準化ワークショップの開催(6月20日)
日韓中MEMSワークショップは、日本、韓国、中国の3ヶ国におけるMEMS標準化に関する情報交換・協力推進の場として2005年に東京で第1回が開催され、2006年は韓国の慶州、2007は北京で開催されました。第4回となる本年は日本で、IECのMEMS標準化会議に合せて以下の要領で開催されます。
◇日時;2008年6月20日(金) 13:00~17:00
◇場所;社団法人 電子情報技術産業協会 503会議室
〒101-0065 東京都千代田区西神田3-2-1
(住友不動産千代田ファーストビル南館5階)
◇プログラム(予定)
・土屋智由(京都大学);MEMSデバイス機構材料の寿命加速試験法
・肥後矢吉(東京工業大学);MEMSデバイス機構材料の特性評価試験用校正試料
・Sekwang Park (韓国 Kyungpook National Univ.);MEMS Road MAP in Korea
・N. K Lee(韓国産業技術研究院);. Micro FLD(Forming Limit Diagram) Test Method
・Yapu Zhao(中国 Institute of Mechanics, Chinese Academy of Sciences);
Instability, saturation and breakdown of electrowetting in MEMS and
lab-on-a-chip: in-situ
measurementand analysis
・中国よりもう一件選定中
◆お申し込み、お問い合わせ
(財)マイクロマシンセンター 調査研究部 見持 律往
E-mail : mailto:[email protected] tel : 03-5835-1870 fax
: 03-5835-1873
2 第15回先端技術交流会の開催(6月24日)
マイクロマシンセンターでは、マイクロ・ナノ技術に関係している賛助会員企業・MEMS協議会企業メンバーの専門家を対象に、マイクロ・ナノ技術に関する各産業分野における先端技術への認識と理解を深めマイクロ・ナノ技術の普及啓発と産学の技術交流を図ることを目的として、年3回、「先端技術交流会」(勉強会)を実施しています。毎回、2名の先生を講師にお願いし、それぞれご講演をいただき、その後、講師の先生方と技術交流会参加者との懇談会を行います。
第15回マイクロ・ナノ先端技術交流会は、独立行政法人産業技術総合研究所の伊藤寿浩氏、神戸大学大学院の磯野吉正教授を講師にお迎えし、以下の内容で開催いたします。
○開催日時:平成20年6月24日(火)13:25~19:00
○会 場:財団法人 マイクロマシンセンター 「MMCテクノサロン」
東京都千代田区神田佐久間河岸71-3(柴田ビル3階)
○参加費:賛助会員 2,000円/人
MEMS協議会メンバー 2,000円/人
(正メンバー、アソシエートメンバー、MEMSフェロー)
一 般 6,000円/人
○プログラム:
13:25~13:30
主催者挨拶 (財)マイクロマシンセンター 専務理事 青柳 桂一
13:30~15:10 講演①
講師:独立行政法人産業技術総合研究所 先進製造プロセス研究部門
ネットワークMEMS研究グループ グループ長 伊藤寿浩 氏
演題:「常温接合によるデバイス実装とネットワーク MEMSへの展開」
概要:表面活性化接合法を用いた実装技術としてCu-Cuバンプレス接合や常温封止接合などについて紹介します。また、ユビキタスセンサネットワーク用MEMSデバイス(ネットワークMEMSデバイス)およびそれを用いたセンサネットワークシステム開発のプロジェクトについて紹介し、ネットワークMEMSデバイスを実現するための実装技術の課題について議論します。
15:10~15:20 休憩 ―――――
15:20~17:00 講演②
講師:神戸大学大学院 工学研究科機械工学専攻 教授 磯野 吉正 氏
演題:「高性能MEMSのためのナノエンジニアリング」
概要:ナノ構造を含んだ高性能MEMSを実現する上で重要となる、ナノ物性評価技術、簡易ナノパターニング技術、およびデバイス設計開発について紹介します。
――― 休憩 ――――――
17:15~19:00 技術相談及び交流会
会場:マイクロマシンセンター会議室(MBR99ビル6階)
(終了 19:00)
開催案内及び参加申し込み書は、賛助会員、MEMS協議会メンバーにお送りしますので、皆様のご参加をお願いいたします。
3 マイクロナノ2008の開催案内(7月29日~8月1日)
(財)マイクロマシンセンターでは、毎年、マイクロナノ分野(マイクロマシン、MEMS等)の産業交流をより効果的に推進するため、マイクロナノ分野の最新技術動向、産業動向が一望でき、国内外からのマイクロナノ関連団体・企業の効率の良いビジネス交流の場を提供するために、展示会、カンファレンスを包含した総合イベント「マイクロナノ」を開催しています。
今年の「マイクロナノ2008」は、平成20年7月29日(火)~8月1日(金)の4日間、東京ビッグサイト、東京ベイ有明ワシントンホテルにおいて、開催することで準備を進めています。マイクロナノ2008を構成する「第19回マイクロマシン/MEMS展」及び同時開催されるカンファレンスの内容は以下のとおりです。
■第19回マイクロマシン/MEMS展
―MEMS、ナノテク、超精密・微細加工、バイオに関する国際展示会―
会期:2008年7月30日(水)~8月1日(金)の3日間
会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場 西1・2ホール
■同時開催(カンファレンス)
(1)第14回国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウム
我が国製造業の基幹部品の国際競争力強化とMEMS関連産業の発展を図るため、マイクロマシン・ナノ技術に関する国内外の先端技術分野の第一線で研究開発を推進しているMEMS関連研究者に先端情報と討議の場を提供するものです。
第14回シンポジウムでは、「異分野融合が進むMEMS;LSI、ナノ、バイオ」とのテーマの下に、LSI/MEMS集積化の取組み、その応用、さらに次世代技術としてのBEANSのプロセス技術とその展望について取上げます。
開催日時:2008年7月29日(火)10:00~18:00(予定)
開催場所:東京ベイ有明ワシントンホテル「アイリス」
主 催:(財)マイクロマシンセンター
後援(予定):経済産業省、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
参加費用:一般 20,000円
MEMS協議会メンバー 16,000円
セッション構成は次のとおりです。
・基調講演(異分野融合が進むMEMS)
・セッション1:LSIとMEMSの融合
・セッション2:MEMS Emerging Applications-自動車、民生機器-
・セッション3:Emerging Technology:BEANS
(2)日独マイクロナノ・ビジネスフォーラム(Japanese-German Micro/Nano Business Forum)
開催日時:2008年7月30日(水)10:30~17:00pm
会 場:東京ビッグサイト(東京国際展示場 西1・2ホール)
第19回マイクロマシン/MEMS展 特設会場
主 催:IVAM マイクロテクノロジーネットワーク
共 催:(財)マイクロマシンセンター/MEMS協議会
内 容:プログラム構成は次のとおりです。
セッション1 Machining solution for Microsystems
セッション2 Business opportunities for Micro and Nano
セッション3 Innovation in Measuring and Analysis
なお、IVAMマイクロテクノロジーネットワークは、MEMS協議会の国際アフィリエート、メンバー。1993年、ドイツ ノルトライン・ヴェストファーレン(NRW州)の公的助成金を受け、マイクロテクノロジーに関する中小企業のネットワーク推進を目的に設立された組織です。
(3)ファインMEMSプロジェクト成果発表会
MEMS産業の発展を支える基盤技術として、平成18年度から3年間の予定で実施中のNEDOプロジェクト「高集積・複合MEMS製造技術開発プロジェクト」(ファインMEMS:微小三次元化構造加工の高度化と、ナノ部材・異種材料の活用による機能の複合化・集積化を図るための製造基盤技術を開発)の中間成果を紹介します。
開催日時:2008年7月31日(木)12:30~16:30
会 場:東京ビッグサイト(東京国際展示場 西1・2ホール)
第19回マイクロマシン/MEMS展 特設会場
主 催:ファインMEMSプロジェクト推進連絡会/(財)マイクロマシンセンター
後 援:独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
(4)MEMSフォーラム(MEMS Forum)
MEMSフォーラムは、MEMS協議会の諸活動の情報発信・意見交換の場として、MEMS産業発展のための産業基盤の構築、産学連携によるMEMS技術基盤構築・展開の観点から、MEMS協議会及びアフィリエートメンバー(地域クラスター、公設試、アカデミア)の活動状況を紹介し、MEMS関連産業の拡大・発展のための課題の共通認識を深めることを目的に開催します。
開催日時:2008年8月1日(金)10:30~16:30
会 場:東京ビッグサイト(東京国際展示場 西1・2ホール)
第19回マイクロマシン/MEMS展 特設会場
主 催:(財)マイクロマシンセンター /MEMS協議会
4 第11回MEMS講習会の開催(8月28日)
当センターファンドリーサービス産業委員会では、MEMS産業の裾野を広げ、その発展を促進するために現在まで10回のMEMS講習会を開催してきましたが、今回第11回MEMS講習会“
MEMS活用「材料・検査技術・ファンドリー」”を開催いたします。
なお、今回は特に、バルク材料以外のMEMS材料、MEMS検査技術、MEMSファンドリーの活用に関しての講演を予定しています。プログラム内容について検討中の部分もありますが、決定次第ご連絡いたします。皆様の積極的なご参加をお願い致します。
第11回MEMS講習会 MEMS活用「材料・検査技術・ファンドリー」
◇日 時:2007年8月28日(木)13:00~17:50~19:00
◇場 所:アルカディア市ヶ谷(東京・私学会館)
〒102-0073 東京都千代田区九段北4丁目2番25号
TEL:03-3261-9921(代表)
地図URL http://www.arcadia-jp.org/
◇参加費: 一般 10,000円 / MEMS協議会メンバー 8,000円
◇問合せ先:〒101-0026東京都千代田区神田佐久間河岸67 MBR99ビル 6階
財団法人マイクロマシンセンター
ファンドリーサービス産業委員会講習会担当(山岡、酒向)
TEL 03-5835-1870, FAX 03-5835-1873
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ プログラム ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(検討中)
13:00~13:10 主催者挨拶(マイクロマシンセンター:青柳専務理事)
13:10~13:55 最近のMEMS応用について(仮題)
(立命館大学 ナノマシンシステム技術研究センターセンター長
: 杉山 進 教授)
13:55~14:40 MEMS材料について(仮題)
(東京大学 ナノ工学研究センター : 杉山 正和 准教授)
14:40~15:20 (未定)
15:20~15:50 <休憩及び技術相談会>
15:50~16:20 加速度センサー用ウェハレベルMEMSテスター
(東京エレクトロンMEMS事業開発部 グループリーダー : 渡部 彰一)
16:20~16:50 デバイスレベルのMEMS検査装置(仮題)
(株式会社ラポールエスエー : 井上執行役員)
16:50~17:30 MEMSユーザーから見たファンドリーの活用事例 (慣性センサの開発)
(株式会社ワコー : 岡田社長)
17:30~18:00 ファンドリーサービス産業委員会活動紹介
(ファンドリーサービス産業委員会委員長: 佐藤文彦)
18:00~19:00 懇談会
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1.経済政策動向
4月の月例経済報告では、景気の基調判断について「景気回復は、このところ足踏み状態にある。」との判断。先行きについては、改正建築基準法施行の影響が収束してゆくなかで、輸出が増加基調で推移し、景気は緩やかに回復してゆくと期待される。ただし、サブプライム住宅ローン問題を背景とするアメリカの景気後退懸念や株式・為替市場の変動、原油価格の動向等から、景気の下振れリスクが高まっていることに留意する必要がある。としている。
○月例経済報告関係資料
http://www5.cao.go.jp/keizai3/2008/0418getsurei/main.pdf
■経済産業省の主な経済指標(2008年3月速報 2008年4月30日)
経済産業省は、商鉱工業及びサービス業など幅広い分野にわたって統計調査を実施しており、それらの調査・分析結果について取りまとめた統計をホームページ上に公表しています。たとえば、3月の鉱工業生産・出荷・在庫指数速報のでは、「生産は横ばい傾向」として
○今月は、生産、出荷が低下、在庫、在庫率は上昇であった。
○製造工業生産予測調査によると、4月低下の後、5月は上昇を予測している。
○総じてみれば、生産は横ばい傾向で推移している。
と分析している。
鉱工業指数: http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
統計(新着情報): http://www.meti.go.jp/statistics/index.html
■平成20年度産業技術関連予算案の概要(12月24日公表)
経済産業省大臣官房会計課は、12月24日に平成20年度経済産業省予算案の概要について公表した。産業技術関連予算案のうち、「異分野融合型次世代デバイス製造技術開発」12億円(要求は16億円)一般会計が新規に認められている。当該予算案は、年明けの通常国会に政府予算案として上程され、審議を経て3月末までに成立する予定。
http://www.meti.go.jp/press/20071224001/20071224001.html
また、本件に関し予算成立を前提に3月3日より委託先の公募が開始された。
http://www.meti.go.jp/information/data/c80303bj.html
■イノベーション創出を取り巻く関連政策動向(平成20年度5月報告)
1.蛇の目ミシンの旧経営陣に対し、583億円の賠償命令
仕手集団の恐喝に屈し蛇の目ミシンに巨額の損失を与えたとして、同社の株主が旧経営陣5人に対して損害賠償を求めた訴訟で、東京高等裁判所は、4月23日、583億円の賠償を命じた。この訴訟では、1、2審は旧経営陣に過失はないとして賠償責任を認めなかったが、最高裁判所は2006年6月に旧経営陣に過 失があるとして、審理を高等裁判所に差し戻していた。
株主代表訴訟においては、経営陣の責任を追及する訴訟を起こすことができるとしている。株主代表訴訟で経営陣に賠償を命じた事件としては、旧大和銀行ニューヨーク支店の巨額損失事件があり、この訴訟では地方裁判所が経営陣49人に対し830億 円の賠償を命じ、高等裁判所で2億5千万円の賠償をすることで和解が行われている。
また、無認可の添加物入りの肉まんを販売したとして訴えられたダスキンの株主代表訴訟では経営陣13人に対し53億円の賠償を命じた判決が今年2月に最高裁で確定している。
今後、会社の不祥事をめぐる株主代表訴訟が増えていくことも予想され、会社の経営陣にとっては、法令順守の精神がより求められていくことになる。
参考:東京高等裁判所・平成18年ネ2075事件
2.京都議定書の約束期間が始まる
京都議定書の日本の約束期間が4月1日から始まった。京都議定書では、我が国は2008年から2012年にかけて1990年に比べ 6%の温室効果額を削減することを約束している。この期間が4月1日から始まるものである。これに先立ち、3月28日には「改定京都議定書目標達成計画」が閣議決定された。この計画では、6%削減に向けて政府全体として取り組むこととしている。計画によると、排出抑制によりマイナス0.8%~1.8%削減することを目標にしている。これに加え、森林吸収源、CDM等の京都メカニズムを合わせて最終的に6%削減を達成するとしている。
今後は、対策の自主行動計画の未策定業種、例えば病院・外食産業等について、自主行動計画の促進することにしている。 また、CDM等の京都メカニズムのスキームを整備し、その活用も図ることとしている。また、計画では、毎年6月及び年末に進捗状況を点検するとともに、2009年には総合的に評価し、目標達成に取り組むこととしている。
参考:http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=11153&hou_id=9547
3.「感性価値創造イヤー」の開始
経済産業省は、2008年からの3カ年間を「感性価値創造イヤー」として位置付け、4月からこの政策を定着させていく施策を重点的に展開することとした。
経済産業省は、昨年5月に、感性という新たな着眼点からの価値軸(第4の価値軸)の提案を行う「感性価値創造イニシャティブ 」を策定した。「感性価値」とは、生活者の感性に働きかけ共感・感動を得ることで顕在化する商品・サービスの価値を高める重要な要素として位置づけられる。たとえば、秘伝のたれ、ものづくりの仕組みや込められた思い、使い手への思いやりといったものが感性価値となる。
「感性価値創造イヤー」としての取り組みとしては、「感性価値創造フェア」の開催、情報提供を行うポータルサイト「感性価値創造バンク」の開設、産学官が連携した人材育成のための市民講座「KANSEI カフェ」の開設を行うこととしている。
参考:http://www.meti.go.jp/press/20070522001/kansei-gaiyou.pdf
http://www.meti.go.jp/press/20080401001/080401_k_set.pdf
4.地球温暖化に関するブッシュ大統領の2025年発言に関する発言への反応
4月17日、米国のブッシュ大統領は、2025年までにアメリカの温室効果ガスの排出の伸びを零にするということを表明した。これまで、米国は地球温暖化ガス削減について、具体的な目標値について言及してこなかっただけに、この発言が注目されている。
関係者は、今回のブッシュ大統領の発言は、物足りないところがあるものの、概ね歓迎している。甘利経済産業大臣は、「いろいろな中身については更なる期待があろうかと思いますが、とにかくアメリカ自身が自分の取り組む姿勢を表明したということは、とにかく一歩前進だと評価して、そこは良いのではないかと思います。」と発言している。
鴨下環境大臣は、「当初期待していたものに比べると、甚だ踏み込みが不足しているというのはその通りだと思います。ただ、環境に取り組むということにおいて私はそれなりに歓迎すべきだろうと思います。」と発言している。
以上のように、今回のブッシュ大統領の表明は物足りない点が多々あるものの、今後のポスト京都議定書の交渉において一歩前進したのではないかとみられている。今後は、アメリカと並び排出量の多い中国の動きが注目される。
参考:http://www.meti.go.jp/speeches/data_ed/ed080418j.html
http://www.env.go.jp/annai/kaiken/h20/0418.html
2.産業技術政策動向
■総合科学技術会議開催(4月10日)
第74回総合科学技術会議が平成20年4月10日に開催され、議事は以下のとおり。
(1)革新的技術戦略中間とりまとめ
(2)環境エネルギー技術革新計画中間とりまとめ
(3)科学技術外交、科学技術振興調整費の配分方針等について
(4)最近の科学技術の動向「情報爆発時代に向けた省エネルギー技術」
なお、配布された資料については、総合科学技術会議(第74回)議事次第参照
http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihu74/haihu-si74.html
■経済産業省の産業技術政策
○産業技術政策の概要(パンフレット)
―技術革新による強靭な経済発展基盤の構築に向けて―
http://www.meti.go.jp/policy/innovation_policy/main_01.files/pamphlet.pdf
○「技術戦略マップ2008」の策定について
産業技術環境局研究開発課は、「技術戦略マップ2008」をとりまとめ、平成20年4月18日に公表した。
http://www.meti.go.jp/press/20080418003/20080418003.html
■NEDO産業技術政策関連
○NEDO海外レポート1021号 テーマ特集「再生可能エネルギー特集(1)」 2008.04.23
http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/report/1021/index.html
○NEDO海外レポート1020号 テーマ特集「地球温暖化特集」 2008.04.09
http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/report/1020/index.html
1.平成20年度第1回運営委員会・理事会・評議員会及びMEMS協議会の開催案内
平成20年度第1回運営委員会が5月27日(於:MMCテクノサロン)に開催されます。運営委員会で審議されます平成19年度事業報告及び収支決算報告等の議題について、5月29日(木)開催予定の第1回通常理事会、第1回評議員会に諮られます。なお、当日は会場においてMEMS協議会関係の委員会も開催されます。詳細は以下のとおり。
第1回通常理事会
開催日 5月29日(木) 14:00~15:00
場 所 (財)商工会館6階(電話03-3581-1634)
第1回評議員会
開催日 5月29日(木) 15:15~16:00
場 所 (財)商工会館7階(電話03-3581-1634)
MEMS協議会推進委員会
開催日 5月29日(木)16:10~17:30
場 所 (財)商工会館7階(電話03-3581-1634)
MEMS協議会メンバーによる懇親会
開催日 5月29日(木)17:30~19:00
場 所 (財)商工会館6階 (電話03-3581-1634)
2.マイクロマシンセンターの人事異動
平成20年4月30日付
(氏 名) (新) (旧)
五島 滋雄 株式会社日立製作所 MEMSシステム開発センター
企画管理部企画担当部長
平成20年5月1日付
(氏 名) (新) (旧)
逆水 登志夫 MEMSシステム開発センター 株式会社日立製作所
企画管理部企画担当部長
平成20年5月16日付
(氏 名) (新) (旧)
武田 宗久 BEANS研究所準備室付 三菱電機株式会社
主任研究員
3.COOL BIZの実施
6月の衣替えに合わせて、例年通り当センターでは6月1日から9月末の間、COOL BIZを実施致します。当センターへは気楽な服装でお越し下さい。
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