【定 義】 磁界を加えることにより機械的歪みを発生する効果。
【解 説】 磁歪効果は、磁性体内の各磁区の磁化方向が印加磁界の方向に回転し、磁性体が弾性変形することにより発生する。 近年、鉄と希土類金属(Sm、Tb、Dy、Ho、Er、Tm等)との合金における磁歪効果が、従来のCo、Fe、Ni系磁歪材料に比べて100~1000倍と極めて大きいことが見出され、超磁歪材料として注目されている。 発生するひずみ量は1,650×10-6~2,400×10-6といわれ、圧電素子の670×10-6~950×10-6よりも大きい。 磁歪効果を利用した磁歪アクチュエータは、外部磁界により駆動されるため磁気回路を必要とするが、非接触駆動が可能となる利点がある。 超磁歪素子を用いたアクチュエータの応用として、コードレスタイプと配管内移動ロボットの試作例等がある。この効果は、ジュール効果とも呼ばれる。
【参考資料】 (4)(8)(16)
【関連用語】