【定 義】 マイクロマシニング技術によって作られたアクチュエータ。(JIS/2016)
【解 説】 マイクロマシンが機械的仕事を行うためには,その基本要素としてマイクロ化されたアクチュエータが不可欠である。主な例として,シリコンプロセスで作製した静電アクチュエータ,PZTのような機能性材料を利用した圧電アクチュエータ,ゴム製空気圧アクチュエータなどがあるが,その他にも様々なエネルギー変換原理を応用した多くのマイクロアクチュエータが研究開発されている。しかし,これらのアクチュエータは,小形化するほどエネルギーの変換効率が低下するため,マイクロマシン用の新規アクチュエータとして,生物の運動メカニズム,例えば,タンパク分子の変形,細菌のべん(鞭)毛運動,筋収縮などを解析し,これらを利用することも研究されている。
例えば,微小静電アクチュエータは狭領域の静電場によって駆動し,微小磁気アクチュエータは狭領域の磁場によって駆動し,微小圧電アクチュエータは狭領域の応力場によって駆動する。(JIS/2016)
【参考資料】
【関連用語】