【定 義】 マイクロマシンが使われるような微小な世界における流体工学。
【解 説】 微小な世界における流体力学は長さと速度のスケールが通常の世界に比べて小さいことによって特徴づけられる。 このとき流体を動かす力は、スケール効果により、体積力より表面力、すなわち慣性力より粘性力が支配的になると考えられる。 慣性力と粘性力の比はレイノルズ数によって評価でき、これが等しければスケールが異なる流れも相似とみなすことができる。 マイクロマシンの世界では通常の世界に比べて一般的にレイノルズ数が非常に小さくなる。 従って、プロペラ、スクリュー、あるいはタービンなどをこの分野の推進機構として用いる場合に相似則が適用できず、特別な配慮が必要である。
【参考資料】 (1)(2)(3)(4)(5)(6)
【関連用語】