【定 義】 ゾル(コロイド溶液)がジェリー状に固化したもので、三次元網目構造をもつ高分子膨潤体。
【解 説】 高分子ゲルには、溶液のイオン濃度や、温度、化学反応、電気刺激、光刺激等で体積変化を生じるものが知られている。 この様な高分子材料をメカノケミカル系とかケモメカニカル材料と呼ぶ。 溶媒の組成変化が高分子鎖と溶媒の相互作用を起こす非電解質高分子ゲル(ポリビニルアルコール;PVA)、温度可逆性複合体(メチルセルロース水溶液)、イオン濃度の変化で収縮を生じる電解質ゲル(ポリアクリロニトリル系)、電気刺激による電解質ゲル(ポリビニルアルコール系)、光刺激によるゲル(ポリアクリルアミドゲル)等がある。 マイクロマシン、特に人工筋肉やドラッグデリバリシステム(DDS)へ適用する研究が進められている。
【参考資料】 (4)(6)
【関連用語】 ケモメカニカル材料