【定 義】 生物の運動や機構を模倣して機能を作ること。
【解 説】 マイクロマシンの寸法に適した微小機構を考えるとき、厳しい自然淘汰の中で生き続けてきた生物の機構や構造は良い手本となる。 その一例として昆虫の外骨格・弾性ジョイント系を手本にした微小三次元構造が報告されている。 外骨格とは硬い表皮が弾性体で結合されたもので、可動部分はすべて弾性体の変形を利用して動いている。 弾性変形を利用すると摺動による摩擦が生じないため、微小世界において有利になると考えられる。 また、外骨格構造は機構学でいう閉リンク機構に相当し、一部のアクチュエータの動きを複数のリンクに伝達できる特徴がある。
【参考資料】 (6)(13)
【関連用語】 マイクロダイナミクス