平成13年4月11日
新エネルギー・産業技術総合開発機構 理事長 松井 秀行
平成12年度補正予算事業「マイクロ流体システムを応用した ダイオキシン類の高速測定技術の研究開発」プロジェクトを開始
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)では、平成12年度補正予算事業「マイクロ流体システムを応用したダイオキシン類の高速測定技術の研究開発」新規プロジェクトの公募を平成13年1月23日に開始し、平成12年2月23日に公募を締め切りました。公募に対して5件の提案が寄せられ、提案内容の厳正な外部評価・審査を経て、委託先を財団法人 マイクロマシンセンターに決定しました。
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- 委託先
財団法人 マイクロマシンセンター
- 参画予定機関
参加企業 |
(株)日立製作所、オリンパス光学工業(株)、三菱電機(株)住友電気工業(株)、(株)デンソー |
- プロジェクトの概要
○背景と目標 ゴミの焼却炉等により発生するダイオキシン類は大きな環境問題と認識されており、その排出濃度の測定・管理は、重要な課題です。ダイオキシン類対策特別措置法の体系においては、排ガス中のダイオキシン類の濃度を測定する際の方法として日本工業規格に定められたものを用いるよう規定していますが、この分析方法に要する期間・コストの面については、更なる改善が求められています。このため、本プロジェクトでは、日本工業規格に定められた排ガス中のダイオキシン分析に於いて、マイクロマシン技術の一分野であるマイクロ流体システム技術を適用し、分析試料の前処理工程の大幅な短縮による、分析期間の短縮とコストの低減を実現する為に必要な、マイクロ流体要素技術を開発することを目的とします。
○研究開発の内容
- マイクロ流体システム設計
(JIS「排ガス中のダイオキシン類等の測定方法」中の前処理工程に関して、マイクロ流体システム化設計を行う)
- 要素デバイスの個別仕様設計
(上記のマイクロ流体システムの実現に必要なマイクロ流体システム要素デバイスの個別仕様設計を行う)
- 要素デバイスの試作・評価開発
(主要なマイクロ流体要素デバイスについて、プロトタイプの設計、試作、評価を行い、機能の有効性を検証する)
○研究開発の体制 本プロジェクトは、NEDOが財団法人 マイクロマシンセンターに委託して実施します。なお、当財団は、プロジェクトの一部を前記民間企業5社に再委託して研究開発を実施します。
○研究期間及び予算 平成13年度(1年間) プロジェクト予算総額 4.9億円
- 問い合わせ先
(本プレス発表の内容についての問い合わせ先) NEDO 応用技術開発室 鹿沼、日野 Tel:03-3987-9498
なお、本件は経済産業記者会、経済産業省新聞記者ペンクラブ及び経団連会館内エネルギー記者会で同時に資料配付を行っています。
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